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長期間とは?

[ 171] 実践! 長期間の小児歯科
[引用サイト]
http://www.sunashobo.com/bookd/tshoni.html

う蝕罹患率が低下した今,患児一人一人のう蝕発病原因の診断が可能となり,より理想的な治療・予防(原因療法)・定期検診による管理,つまり「長期間の小児歯科」がおこなえるようになりました.本書は,子どものこころの分析と無痛的治療による楽で楽しい小児の歯科治療の手順,さらに著者の30年以上の臨床経験から導き出された臨床的エビデンスに基づく必要最小限の楽で楽しい予防方法・定期検診について解説しました.長期間の予防歯科は,患児も養育者(親)も歯科医師もスタッフも,みんなが楽で楽しい!
近年,小児の人口が減り,加えて歯科疾患の減少と歯科医師数の増加などもあり,理想的な子どもへの歯科治療が可能になってきている.にもかかわらず,子ども達への歯科治療は苦痛の場との評価は変わらず,泣く子や,もう来ないと思う子がいるのは,余りにも時代後れの接し方や歯科治療がおこなわれているからだといえる.もし反対に,楽な接し方で近代的な治療がおこなわれれば,子どもへの歯科治療は口腔を健全に保つだけでなく,子どものこころを育てる願ってもない養育の場にもなりうる.したがって,これからの子どもの歯科治療は,子どものこころを育てる楽で楽しい接し方での近代的な治療が,主流となるべきである.
残念なことに,子どもへの歯科治療はかなり苦痛に満ちており,痛い治療や強制的な治療がおこなわれると多くの人々は思っている.それは,我々歯科医師の治療に関する誤った思い込みに起因している.歯科医師は“治療”だから,“怖がり”だから,“子ども”だから,「痛がったり,泣くのは仕方がない」と思い込んでいないだろうか? この思い込みこそが,人々に歯科治療への不安や誤解を引き起こしている.もし歯科治療が痛くなくでき,歯科医師自身も“痛くないように”,“怖がらないように”,“子どもだからよりていねいに”と配慮したらどうだろう.人々の恐怖や不安の半分は消えるだろう.
さらに,罹患率の低下で,近代的な歯科治療では発病した部位を削って詰めるだけでなく,発病の阻止も「長期間の小児歯科」で可能な時代になってきた.一般論ではなく,その子どものう蝕の原因を除去し発病を防ぐという原因療法としての予防を歯科治療に加えることができる.したがって多くの歯科医師がこの「長期間の小児歯科」を実践し,発病の阻止に力を入れれば,人々の歯科治療に対するイメ−ジそのものも一変するであろう.
21世紀においては,楽で楽しい無痛的治療を実践し,子どもに自信を与える近代的な「長期間の小児歯科」が歯科医療として望まれる.あるいは,接し方の困難な子どもは無理やりな治療より,他院を紹介したり科学的方法で対応すべきである.また,近代的な「長期間の小児歯科」で,限りなくう蝕がない世界を歯科医師の努力で実現したいものである.
「僕,治してもらったよ,ぜんぜん痛くなかったよ」,「見せて,見せて,わあすごい.お母さんの子どもの頃はどうだったかしら」,「○○君,むし歯ないよ,合格.また定期検診に来てね」.
毎日聞こえてくる小児歯科医院での普通の会話.この「わあすごい」という最大級のほめ言葉に,上機嫌で自信たっぷりに帰っていく患児.さらに,「長期間の小児歯科」で予防管理し,永久歯にはむし歯がほとんどなければ,長期間その子に関与した歯科医師として満足感に満たされるであろう.これこそが,子どものこころを育てる楽で楽しい接し方での近代的な歯科治療なのである.

 

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