| このページは 04月のキャッシュ情報です。 |
増加とは?
[ 132] 赤血球増加症
[引用サイト]
http://www.nms.co.jp/naika2/blood/pv.html
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●循環血液量が正常以上に増加した状態、具体的には、赤血球数600万/cmm、ヘモグロビン濃度18g/dl、ヘマトクリット値54%以上に増加した状態を赤血球増加症または、多血症と言います。 下痢、熱傷、発汗、嘔吐など:体液が喪失(脱水)して循環血漿量が減少した事による見かけ上の多血症 真性多血症:原因不明の赤血球増加症で、赤血球造血が正常の制御を受けない疾患です。 続発性赤血球増加症:酸素欠乏(高所住居者・心肺疾患)、エリスロポエチン産生腫瘍などに続発して見られます。 定義・概念:原因不明の赤血球増加症で、赤血球造血が正常の制御を受けず、自律的に増殖します。慢性骨髄増殖症候群の1つとして、赤血球系・白血球系・血小板系3系統の増殖が見られますが、中でも赤血球系の増殖が顕著なものです。中年に多く、男性では女性の約2倍に見られます。 症状:赤血球の増加に伴い血液の粘稠度が増すために、中枢神経系の循環障害による症状(頭痛・めまい・顔のほてり・のぼせ感・耳鳴りなど)が見られます。全身のかゆみ(特に入浴後)や高血圧もよくあります。また、皮膚(特に頬・鼻・くちびる)が赤く、粘膜は充血します。血管が詰まりやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞などは時に致命傷となります。更に、皮下出血、消化管出血、脳出血などが起こる事があります。 検査所見:末梢血では、赤血球、白血球、血小板のすべてが増加します。但し、白血球数は数万まで、血小板数も100万を越えないことが普通です。他の検査所見は、表1を参照。 診断:ストレス多血症と続発性多血症を除外する事が必要。主な鑑別点は表2を参照して下さい。polycythemia vera study groupの決めた診断基準を表1に示します。 治療:瀉血(血液を抜いて捨てること)と化学療法(骨髄抑制剤)を組み合わせて赤血球数をコントロールします。 ●ストレス多血症:脱水などの原因がないにもかかわらず、相対的赤血球増加症を示します。成人男性に多く、赤ら顔・肥満・喫煙者・社会的な活動性が高いなどが典型的なパターンです。精神的な緊張状態にある場合によくみられ、入院などによりストレスから開放されると治癒することから、この名前がつけられました。高血圧、高脂血症、高尿酸血症などを合併する傾向が見られます。 ●慢性骨髄増殖症候群:Dameshekという人が提唱した概念で、真性多血症・慢性骨髄性白血病・本態性血小板血症・原発性骨髄繊維症の4疾患をまとめて呼びます。これらの疾患では相互移行が知られています。 |
[ 133] 関東病院 | NTT東日本
[引用サイト]
http://www.ntt-east.co.jp/kmc/senmon/shouka_03.html
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大腸癌は増加しています。胃癌は日本人癌の1位を長らく占めていましたが交代して大腸癌が上がってくる機運です。表1をごらんください。大腸癌の罹患率(病気になった方の人数)は男女とも平成では昭和の3倍になっています。またその年齢をみますと50歳以上から急激に増加していることがわかります。表2は大腸癌のうち直腸をのぞいた大腸癌(結腸癌)の人口10万人あたりの死亡率を年齢で調整した頻度をしめします。人口10万あたり1960年では大腸癌死亡は男性で4人でしたが、98年には14人に増加しています。この傾向は女性でも同じです。 この質問に正確には答えられません。大腸癌はなぜできるのかが本質は判っていないためです。遺伝子の異常がいくつか重なり大腸癌が発生するということまでわかっています。なぜ遺伝子の異常が増加したのかが問題です。でもいくつかの傍証から類推されます。食生活の変化です。米国では胃癌は少なく、大腸癌は1位です。日本人の移民集団でハワイ、米国と比較すると米国に移住したグループで最も大腸癌の頻度が高かったことから欧米風の食事が原因という疫学調査があります。わが国でも米食中心から洋食となり動物性脂肪を多く取り、線維の多い野菜を敬遠する群で大腸癌が多いことがわかっています。食事の変化は10年、20年後に疾患の変化として現れてきます。 家族性大腸ポリポーシスという遺伝的な疾患があります。日本人がその遺伝子の特定をした疾患で、大腸に100個以上ポリープができ、若年でもポリープからの発癌がしやすく、40歳代で癌になり50代では癌死するとされる病気です。大変まれで日本では人口の約0.02くらいしかありません。また遺伝性非ポリポーシス性大腸癌という遺伝因子の判っている疾患があります。これは家系に大腸ポリープや癌が多発するもので、乳癌、子宮癌なども多くでる遺伝子異常です。少なからずあるとされていますが、両者を合わせても全大腸癌の5%以下とされています。この2つの疾患からお気づきのように、ポリープが癌に関係するのではないかと推定されます。大腸癌はポリープからできるという仮説が容易に理解されます。事実大腸ポリープを切除すると小さな癌が入っていることがしばしば経験されます。しかし最近日本の研究でポリープを経ずに癌ができることも少なくないことが明らかになりました。このほか潰瘍性大腸炎やクローン病といった慢性腸炎ではポリープを経ずに癌化しますし、癌になる確率が一般より高いことが知られています。しかしポリープから癌化するルートが主でありそうです。ではなぜポリープができるか、ポリープがなぜ癌化するのか?APCという癌抑制遺伝子の異常がポリープの発生に関与すること、ポリープの悪性度の増加にrasという癌遺伝子が関与すること、癌化にp53という癌抑制遺伝子などが関係していることなどがわかってきていますが、まだまだ詳細は解明されていません。 などの方は特に注意が必要です。 先ほどの表にあるように50歳以後で頻度が上がってきます。1−4にあたる方々は検診をうけましょう。 大腸癌の早期発見は腹痛や血便などの症状が出る前に検診で便の潜血反応を行うことが勧められています。潜血とは目でみて赤い血便(顕血)とは異なり、出血量が少なく便に混在すると見えなくなる程度の血便をいいます。以前は肉やたまねぎを食べると反応してしまう化学的な反応を利用していましたが、現在はヒトの血液成分にのみ反応する免疫学的便潜血反応を使用していますので、より鋭敏、かつ感度のよい検査になっています。連日2日採便して提出するものです。洋式の便器でも取りやすい工夫ができていますので、ぜひ、してみてください。毎年したほうがよいでしょう。もちろん症状があって心配ならまず便潜血をおこなうのも好い手順です。 便潜血反応が陽性であれば検査となります。当院では原則、内視鏡検査をしています。大腸は便があると観察も挿入も困難ですので、排便をキチンとさせる必要があります。施設により前処置方法が異なりますが、当院ではご高齢の方でも十分できるようなるべく負担の少ない方法を行っています。具体的には前日夜にうどん、またはそば の食事にしていただき、就寝前に下剤を飲みます。次の日は水分のみ十分取っていただき腸管洗浄液を900cc飲んでもらいます。これで準備は終了です。トイレが心配な方は病院に着いてから腸管洗浄液をのみます。この液は血液の濃度とほぼ同等であるため腸から吸収されずにそのまま便と共に排出されます。水分が吸収されて腎臓や心臓に負担をかけることがありません。血液をサラサラにさせるバファリンやワーファリンなどを内服されている方は薬をとめる必要があり主治医にご相談ください。 検査では麻酔は通常使用しません。これで100人のうち98人までは可能です。ただ腹膜炎や骨盤炎などで癒着の激しい方は困難である場合があります。麻酔剤を使用しますが、それでも困難な場合があり、精度は落ちますが、レントゲン検査を併用することもあります。 当院で麻酔をしないのは検査をしながら本人に内視鏡所見をみてもらうことが重要と考えているからです。内視鏡は見える範囲しか見えません。見ようではなく観よう、診ようとしないと検査は不十分になる可能性があります。ご本人の納得がえられる検査をめさしているのです。 さて大腸癌の内視鏡診断は丁寧に観察していけば容易です。少なくとも異常は簡単にわかります。写真をご覧ください。 1.初めてみてもコリャまずいなと感じることができるでしょう。真ん中に潰瘍ができていて出血しています。潰瘍を囲むように隆起があり全体で進行した癌で内視鏡では切除できません。ところがポリープとなると観察も困難なことがあります。 2.よくみるとでこぼこがわかりますが粘膜が十分広がっていないとうっかりしそうです。この程度ですと内視鏡での治療ができるのです。次にわかりやすいポリープを示します。 ではポリープはどうやって治療するのでしょうか。代表的なポリープ切除を示します。まず切除できるポリープか、切除すべきでないポリープか肉眼診断です。切除すべきと診断したところで切除にかかります。 1.ポリープの根元に生理食塩水を注入します。大腸の壁から浮き上がらせるのです。内視鏡の手元からチャンネルを通して細い管をいれて行います。ポリープの根本に生理食塩水を注入します。 3.次に手元のチャンネルからスネアという道具を挿入し手元の操作で輪を広げます。そしてポリープの根本にかけます。 5.ポリープの根本が十分入ったところで輪を締めます。ポリープの頭が向こうの大腸に接触しないことが大切です。通電して高周波の熱で切除します。 切除されたポリープはホルマリンで固定して顕微鏡検査にまわります。この検査が重要で、当院では専門の病理医師が厳正な診断を早期に確実にしています。病理では顕微鏡下に5段階に正常から癌までを判定し2週間以内に通知します。癌であれば切除したポリープの切除断端に癌の残存があるか、粘膜の下にもぐっているかどうかを特殊な染色で判定します。粘膜に限局した癌は粘膜内癌といいポリープの切除のみで治療が終了します。内視鏡治療のみで癌が治ってしまうわけです。 実際の病理標本の画像です。画面の左側に右側の単純な構造物より明らかに曲がりくねった構造物が密集しています。この部分が腺癌の部分です。これが取りきったポリープの中にあって体に残っている可能性がないと判断された場合治療は完了となります。 しかし深くに癌がある場合は血管やリンパ管に癌細胞が入り込み所属するリンパ節に転移をします。腸の中からの治療は不可能で手術的な治療となります。それでも早期ですので成績はよいに決まっています。 大腸の進行癌の手術成績は胃癌よりも良好です。また検診で発見される大腸癌は一般に治療成績がよく、治療を早く受けましょう。早期癌ですと腹腔鏡を使用した縮小手術も成績は良好です。肛門近くの早期癌では腰椎麻酔下に肛門から内視鏡をいれて病変をしっかり深く切除する方法(TEM)も可能です。いずれも当院外科にて良好な成績を残しています。ともかくも検診を受けポリープの段階で内視鏡切除をめざすのが得策でしょう。検便で発見された大腸癌の治療成績は症状があって発見された群より成績がよいとの結果がでています。切除できないポリープや進行癌でも積極的な治療を早期に行える大腸癌検診は非常な意義があることを強調したいと思います。 | お問い合わせ・サポート | サイトマップ | サイトのご利用条件 | プライバシーポリシー | |
[ 134] 少年犯罪は増加、凶悪化?(犯罪白書を読んで)
[引用サイト]
http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/news/toukou6.18.html
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*神戸の事件や女子高生コンクリート詰め殺人事件や、ホームレスをなぶり殺しにするような、そんなきわめて凶悪で悲惨な犯罪が起きないことを、心から願っています* さて、いろいろな場所で、「少年犯罪の増加、凶悪化」が話題になります。私自身、マスコミ報道を見ていると、そんな「印象」を受けてしまいます。しかし、今回、実際に犯罪白書(最新の平成9年版)を読んで、その統計を見ると、また違った印象を受けました。 結論を先に言えば、「少年犯罪が増加、凶悪化している」とは、少なくとも一概には言えないのではないかと思います。 白書のグラフを見ると、戦後、少年犯罪増加の3つの山があり、増減をくりかえしながら、全体的にはだんだん増加しているように見えます。(p.113) しかし、実はこのグラフの昭和45年以前の部分には交通関係業過が含まれています。全体が増加して見えるのは、免許取得者が増え、交通関係で検挙される少年が増えたためです。 白書も「昭和30年代後半以降の増加は、交通関係業過によるところが大きい〜」と述べ、この統計から少年犯罪が増加してきたとは解釈していないようです。 そこで、「交通関係業過を除く刑法犯を基礎として整備された昭和41年以降」のグラフで、少年の検挙人員数を見ると、昭和40年代が15万人前後、その後増加して昭和55〜60年ごろが25万人前後、その後減少して最近はまた15万人前後になっています。(p.114) 参考までに、島根警察のホームページの「少年非行Q&A」を見ると、そのQ11でも、「確かに最近5年間の傾向をみると、平成7年を底として上昇傾向であるが、戦後からの動きを見ると件数的には大きな問題が生じているとは思えない。〜増加傾向とはいえ、現時点では、これらのピークと比較して、目立った数値ではない。」と解釈しています。 終戦後から「昭和40年代前半までは200人台から400人台で増減を繰り返し」、「40年代後半からおおむね減少傾向を示し」、「50年代に入ると100人を割り」、その後現在まで、「おおむね70人台から90人台で推移」しています。 昭和40年台前半までは、だいたい2,000人から3,000人の間で推移しています。その後減少し、昭和46年には1,000人を割り869人になりました。その後は横ばいでしたが、平成になってからやや増加し、平成8年は1,082人でした。 この数年だけを見ると増加傾向です。ただし、もっと以前からの統計を見ると、近年特に強盗が増えているようには思えません。 島根警察のホームページの少年非行Q&AのQ8「触法少年の伸び率は?」でも、過去10年分の統計を示したうえで、「凶悪犯や粗暴犯(の件数)は、特に目立った動きはない。」と解釈しています。 (Q11では、「〜現代で問題となるのは、少年非行の件数ではなく、悪質化である」と述べ、「悪質化」という少年非行の質的変化を問題としているようです。) このように見てくると、やはり「少年非行が増加、凶悪化している」という主張には、疑問が生じます。 少年による強姦は、昭和40年前後は4,000人前後ですが、その後急減し、52年には1,000人を割り、平成8年は過去最低の227人でした。(p.119) 白書の中の少年非行に関する多くのグラフが、右肩下がりか、あるいは大きな変化がないのに、この項目は明らかに大幅な増加を示しています。ここでいう横領とは、「ほぼ100%遺失物等横領であり、その大半は放置自転車の乗り逃げ」だそうです。(p.118) 犯罪白書を自分の目でみて、自分の頭で考えた結果は、上に書いた通り「少年犯罪が増加、凶悪化しているとは、少なくとも一概には言えない」というものですが、それ以外の資料も見てみました。 雑誌に掲載されていた警察庁の「少年非行等の概要」を見ました。そのグラフを見ると、過去数年間に少年凶悪犯が大きく増大しているように見えます。 凶悪犯の推移(補導人員)として、93年が1,144、95年が1,291、97年が2,263となっています。(白書の統計とは異なるようですが、検挙と補導の違いなのか、凶悪犯の分類の問題なのか、よくわかりませんでした。) 島根警察のHP「異界にすんでいる子供たち」の「第1、少年による凶悪事件の増加」や「第5、現代における少年事件の特徴と傾向」を見ると、凶悪な少年犯罪が増えているように思えます。 ここでは、このホームページ独自の分析なども行っているようです。お忙しい中での大変な作業に、本当に頭の下がる思いです。 ただ、前に述べた「少年非行Q&A」での解釈(少年の凶悪犯の数に大きな動きはない)と、どのように整合するのかが、分かりにくいとも思われます。凶悪犯の数は増えていないが、凶悪犯罪の内容がより凶悪なものに変質化しているということでしょうか。 ここで述べられているように、殺人の中でも特に悪質なものはあるでしょう。ただ、たとえば沈着冷静で返り血を浴びるようなこともない殺人と、怒りや悲しみに我を忘れ、自分の将来のことなど考える余裕もなく、部屋中血だらけにしてしまった殺人、グループ間の抗争、あるいは親族殺人などと、いったいどちらが本当に悪質で凶悪な殺人なのか、私にはよくわかりません。 A 「〜長期間にわたっておおむね減少ないし横ばいの傾向が続いており、近年の数値も、ピーク時と比較すれば低い水準にあると言えます。」と述べると同時に、平成になってからの強盗の増加を指摘し、強盗の増加は最近の少年非行の大きな特徴だと述べています。またこの強盗の多くは、路上での強盗のようです。 (強盗に関しては、個々の事件を「強盗」に分類するかどうかが場合によっては微妙であり、統計における「強盗」の分類に疑問を持つ人もいるようです) なお、同書97年版は、「殺人・強盗に係る少年〜その再犯は道路交通法違反や業務上過失致死傷害などの交通事犯が大半を占め、再び殺人・強盗を犯した者は、強盗に係る仮出獄者(73人)のうち3人(4.1%)のみです。」と述べています。(注) 「少年事件の中心である刑法犯検挙人員は、〜減少傾向を示しており、〜検挙人員の比率を表す人口比も〜穏やかに減少してきた傾向が明らかになっている。」p.5 「殺人、放火、強姦などが減少している傾向がめだつ」「〜が、平成7年になって傷害致死や強盗傷人の非行が目立っている。」「件数が少ないので、一般化は難しいが、多人数による〜暴行が目につく〜非行の手口の変化の例である」p.6 再犯率に関しては、かつて昭和30年代、少年院仮退院者の再犯率は異常に高かったそうですが、現在では、保護観察になった少年も、少年院を仮退院した少年も再犯率が下がっているそうです。 犯罪白書(7年版)によれば、「悪質・重大」な犯罪で少年院に入った少年の再犯率は「1.5%に過ぎないという調査結果を明らかに」しているそうです。 私も今回、初めてよくわかりましたが、かつては今よりずっと多く、毎年何百人もの少年殺人犯、何千人もの少年強盗犯や少年強姦犯が生まれ、彼らは少年法による裁きを受け、そして今は、大人として社会にいるのですね。 犯罪白書を見るかぎり、少年犯罪が増加、凶悪化しているとは、少なくとも一概には言えないと思います。 しかし、どのような犯罪をどの時点とどの時点で比較するかによって、判断は違ってくるでしょう。また、立場の違いによっても解釈は違ってくるでしょう。 たとえば、法務省関連の統計よりも、警察関連の統計の方が、少年犯罪が増加、凶悪化(悪質化)しているという印象を与えるように思います。この理由としては、立場の違いがあるように思います。 現場の方々にとっては、たとえばこの数年の強盗の増加は、大きな問題であり、対処が迫られます。一方、少年犯罪の動向や少年法の改正などを考えるときには、もっと大局的な見方が必要とされるのではないでしょうか。 私は、少年犯罪が増加、凶悪化していると主張するつもりはありません。しかし、ずっと減少してきた少年犯罪が下げ止まってきたようには思います。私たちに衝撃を与える凶悪事件も起こっています。「少年犯罪Q&A」が指摘しているような少年犯罪の内容の悪質化も危惧しています。自転車泥棒のような犯罪が増えている(「横領」が増加している)ことも、大きな問題です。真剣に考え、対処していく必要があると思います。 このような近年の少年犯罪に対応して、警察、学校、地域社会などが、少年の健全な育成と市民を守るための様々な工夫を考えることには、賛成です。 統計を無視することは賢明だとは思いませんけれども、統計には限界もあるでしょう。犯罪統計の数字はわかっても、実数はだれにもわかりません。 さらに、昭和40年に検挙された少年殺人犯が370人、平成8年が97人、そして将来、年間わずか数名になったとしましょう。あるいは凶悪犯の再犯率が0.1%になったとしましょう。 統計的に見れば、素晴らしい数字です。しかし、被害者や遺族にとってみれば、統計などは関係なく、大きな悲しみであることには違いはありません。統計とは、しょせんそんなものでしょう。 しかし、もしも「少年犯罪は増加、凶悪化している、だから、少年法を変えなくてはいけない」と考えている方がいらっしゃれば、その前提である「少年犯罪の増加、凶悪化」には、統計資料を見たかぎり、大きな疑問があります。 また、凶悪事件を起こした少年の再犯率が高い(更生できない)とお考えの方がいらっしゃるとすれば、再犯率の統計を見るかぎり、それも誤解のように思えます。 少年法の改正は、長く論議されてきたことであり、現在の少年法にも様々な問題があるでしょう(少年が非行事実を否認した場合や被害者保護の問題など)。今回の神戸の事件をきっかけにより良い論議をすることは、社会のためにも、犠牲者の死を無駄にしないためにも、大切なことだと思います。 ただし、今の少年たちが起こしている殺人や強盗よりも、今の大人たちが少年だったときに起こした殺人や強盗の方が、実はずっと数が多いことは、忘れるべきではないと思っています。 *どのようなご意見、お立場の方々とも、互いに成長しあい、少しでも社会に貢献できるような議論ができることを、心から願っています* 注)〜再び殺人・強盗を犯した者は、強盗に係る仮出獄者(73人)のうち3人(4.1%)のみです。」は、少年ではなく、成人の話でした。お詫びして訂正いたします。 法務省によると、65年以後、殺人や強盗などの凶悪事件を起こした年少少年(14、15才)40人のうち、再び凶悪事件を起こしたのは、強盗致傷を起こした1人(2.5%)だけだったそうです。 |
[ 135] 近年の対内直接投資増加の背景
[引用サイト]
http://www.boj.or.jp/type/ronbun/ron/research/ron0008c.htm
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本稿における意見等は、全て執筆者の個人的な見解によるものであり、日本銀行および調査統計局の公式見解ではない。 以下には、冒頭部分(はじめにおよび要旨)を掲載しています。全文は、こちら (ron0008c.pdf 189KB) から入手できます。 従来、海外から我が国への対内直接投資は、他の先進諸国に比べ極めて低い水準で推移してきた。しかし、ここ数年は急増しており、それまでの状況とは大きく変化している。対内直接投資の動向は、時にグローバルな視点からみて、投資受け入れ国のビジネス環境がどの程度魅力的かを測る一つの物差しに喩えられるが、こうした見方に基づけば、近年の対内直接投資の急増は、従来閉鎖的と言われてきた我が国の経済環境が、ここへ来て大きく変化している可能性を示唆している。 そこで本稿では、1)まず、最近の我が国への対内直接投資と世界全体の直接投資の動向を概観した後、2)直接投資が行われる理論的メカニズムを整理する。次に、3)近年の対内直接投資を参入パターン別に類型化した上で、対内直接投資が最近になって増加している要因を、国内要因、グローバル要因の両面から分析し、直接投資を巡る経済環境の変化を纏める。最後に、4)対内直接投資が今後の日本経済に与える影響について考察する。 (1) 従来、他の先進諸国に比べ極端に低かった我が国の対内直接投資は、ここ数年、欧米企業による日本企業の買収の活発化に伴い、急激に増加している。業種別内訳を見ると、機械、通信、金融といった業界における外国企業による日本企業の買収(Out-In M&A)と小売、サービス、ソフトウエア産業における自社設立子会社に対する投資(Green Field Investments)が、大きな比重を占めている。 (2) こうした直接投資の増加は、単に欧米諸国から日本へのものだけではなく、広く先進諸国間において近年みられる現象である。この背景には、欧米諸国を中心に進行している「クロス・ボーダーM&Aを軸とした世界規模での業界再編や経営資源再配置の動き」が大きく影響していると考えられる。 (3) 直接投資は、資本が豊富な国から不足している国に流れるという意味での「資本移動」の一形態としての側面と、単に資本を提供するのみではなく、経営に参画しリスクをテイクするという意味での「優れた経営資源の移動」としての側面を併せ持つ。前者については、我が国のように資本が豊富であっても、そのリスク・テイク能力が低い場合には、海外からの「リスク・キャピタルの供給」として、直接投資が流入することとなる。 (4) 最近みられる対内直接投資を、参入パターン別に類型化すると、1)救済型M&A(主に金融、小売・卸売)、2)事業再構築型M&A(主に電気機械、一般機械、化学)、3)規制緩和型M&A(主に金融、通信、公益事業)、4)業界再編・事業統合型M&A(主に自動車、通信)、5)IT主導型Green Field Investments(主に情報サービス、電気機械、金融、小売)、の5つに分類できる。最初の4つは、外国企業による日本企業の買収であり、過去2年間で急増している。最後のGreen Field Investments型直接投資は、比較的早い時期(90年代初頭)から活発化している。 (5) 経済のグローバル化が進展する中で、日本経済の構造変化が対内直接投資を促すと同時に、こうした対内直接投資の増加が一層の構造変化を促すというスパイラル作用が、近年における対内直接投資急増の背景にあると考えられる。具体的な構造変化としては、1) わが国の金融システムの変化(メインバンク制度の弱体化→リスク・キャピタルの不足)、2) 1)に端を発した日本企業のコーポレイト・ガバナンスの変容(株式持ち合いの減少と外国人株主比率の上昇→投資家の要求収益率の上昇→内外企業共通のlevel playing fieldの実現)、3) 収益率の一層の向上を目指した企業リストラの動き(外資からの経営ノウハウ導入や事業部門売買の活発化等)、4) 投資家層の国際化に対応した企業経営を巡る情報インフラの整備、5) 規制緩和の動き等、が挙げられる。また、こうした国内要因に加え、市場のグローバル化や国際競争の激化を背景に、世界全体で業界再編が進んでいることも、対日直接投資の増加を後押ししている。 (6) 対日直接投資は、わが国経済の構造変化と世界的な業界再編が続くもとで、基本的には今後も増加基調を辿ると考えられる。また、外国企業の参入により発生する「外圧」は、我が国において「内側からの変革のみでは為し得なかった改革を推し進める原動力」として、構造改革のスピードを速める役割を担っていくとみられる。こうした対内直接投資の増加は、日本経済に対し、短期的にはデフレ圧力を加える可能性はあるものの、中長期的には、規制業種を中心とした多くの業種における生産性を改善するとともに、コーポレイト・ガバナンスや企業の取引慣行のグローバル化を促し、結果的に我が国経済の潜在成長力を高めていくものと期待される。 |