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副腎とは?
[ 313] 副腎腫瘍 東北大学医学部泌尿器科学教室
[引用サイト]
http://www.uro.med.tohoku.ac.jp/patient_info/diseases/05.html
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副腎とはどこにあって何をしているところでしょう。副腎腫瘍について説明する前に、副腎という小さいけれどもとても大事な役割を担っている臓器について解説します。人間のお腹には胃や腸や肝臓といった消化器系の臓器が入っている腹腔(ふくくう)という空間があり、その下、背中側に腹膜という膜一枚隔てて、後腹膜と呼ばれる部分があります。ここは空間ではないのですが、腎臓や尿管といった尿に関係する臓器が位置しています。大雑把に言えば、大便関係の臓器は1階(腹腔)にあって腹膜という床があって小便関係の臓器が地下1階(後腹膜腔)にある、というイメージです。この後腹膜腔に左右1個ずつ存在する腎臓の上方に乗っかった形の、長さ3〜4 cmで夏みかんの皮のような外見をした小さい臓器が副腎なのです(図1)。 副腎は外側の皮質と内側の髄質とに分かれていて、それぞれ体のバランス(恒常性といいます)や血圧を調節するホルモンを分泌しています。副腎が分泌する代表的なホルモンを示します。 これらのホルモンは全て人体の営みに必須なものですが、副腎に腫瘍が出来て通常必要な量を大きく上回るホルモンが分泌されるようになると、血圧が上昇したり肥満や糖尿病になってきたりと、様々な都合の悪い現象が生じてしまうのです(図2)。 副腎の腫瘍は大別して2種類あります。腫瘍はあるけれども過剰にホルモンを分泌しない非機能性腫瘍と、腫瘍から前述のホルモンを分泌し過ぎる機能性腫瘍です。 この腫瘍は人間ドックなどの検診や他疾患の検査中に偶然発見されるものがほとんどです。偶発性腫瘍ともいいます。この腫瘍が見つかると、まず内科的にホルモン分泌の異常がないかどうか調べます。非機能性と判明しても直径が3 cmを越える場合には副腎癌(後述)を疑って手術をするのが一般的です。非機能性腫瘍の中には内部に水分を貯めて袋状になった副腎嚢胞のかたちをとるものもあります。このような非機能性の副腎腫瘍は、報告によれば全人口の1.3〜1.9%近くに存在するとも言われ、全例が治療の対象となるわけではありません。自分の副腎腫瘍がどのタイプで実際に治療が必要かどうかよく主治医と相談してください。 これは全て治療の対象となります。多くは高血圧や糖尿病を主症状として内科を受診、その検査の過程で判明します。高血圧には一般的な本態性高血圧(原因不明)の他に、この副腎腫瘍のように原因があってそれに付随して生ずる二次性の高血圧があります。50歳前から降圧剤の内服が開始となった方や、何種類もの降圧剤を服用しても血圧がなかなか下がらない方は内科の主治医に相談して一度副腎を調べて貰うとよいでしょう。 副腎腫瘍からコルチゾールが過剰に分泌されるのがクッシング症候群と呼ばれる疾患です。高血圧や糖尿病、肥満、満月様の顔立ち、毛深くなる等の症状が出てきます。女性に多い疾患です。 アルドステロンが過剰に分泌されるのが原発性アルドステロン症です。50歳前から発症することが多く、脳出血等の合併も多いので要注意です。 髄質由来の腫瘍からアドレナリンが過剰に分泌されると血圧が200を越えることも希ではなくなります。心臓の拍動も早まります。褐色細胞腫という疾患です。普段は正常血圧でも体外からの刺激(運動や採血等)で発作的に血圧が上昇することもあります。約10%は組織学的に悪性(癌)の像を示します。また腫瘍が副腎以外にも多発することもあります。 副腎皮質には癌が出来ることもあります(副腎癌)。副腎皮質原発の癌はホルモンをほとんど分泌しないものもあれば、コルチゾールを過剰分泌していてクッシング症候群としての症状を示すこともあります。一般的に副腎癌は発見されたときにはサイズが大きい(5 cm以上)ものが多いです。 一生降圧剤の服用続けるという考えもありますが、手術により腫瘍を摘出するのが最も勧められます。以前は腰部斜切開といって脇腹を15 cm位切開して摘出していましたが、現在では内視鏡を用いた鏡視下手術が一般的となりました。体幹に3〜4ヵ所の穴を開けてカメラや鉗子類を入れて、テレビモニターを見ながら腫瘍を剥離して摘出するという方法です。腫瘍は前に開けた穴を2〜3cmに拡げてそこから体外へ引き出します。副腎への到達経路としては腹腔から入る方法と後腹膜から直接副腎へアプローチする方法とがあり、症例に応じて使い分けています。この鏡視下手術だと以前の開放手術に比べて傷が大変小さい上に術後の回復が格段に早く、痛みも軽度で済みます(図3)。翌日には食事を開始して歩行する患者がほとんどです。 東北大学泌尿器科では副腎腫瘍のほぼ全症例に鏡視下手術を施行しています。ですが、中には以前に腹部手術等の既往があったり、また腫瘍が大きすぎる場合などは、従来の開放手術で対応しています。手術後に全ての症例の高血圧が治癒するわけではなく、高血圧の治療期間の長い患者などでは手術後も降圧剤が必要な場合があります。当科では術後のホルモン状態や服薬について東北大学腎高血圧内分泌内科に依頼して詳しく調べて貰っています。 副腎腫瘍の患者は、それまでは副腎やアルドステロンという言葉を聞いたことがない方がほとんどです。ただ薬を服用しているだけで痛くも痒くもない、こういう方々にこそ副腎腫瘍という病気の内容、そしてなぜ手術を受けた方がよいのかを理解していただきたいと思います。東北大学病院は副腎腫瘍の診断および治療において長年に渡る実績があり、現在でもその症例数と実績において日本有数といえます。東北大学泌尿器科では腎高血圧内分泌内科や放射線科との密接な協力体制の下に日々副腎腫瘍の外科治療に携わり、平成14年には40例以上の手術を鏡視下に施行しました。副腎腫瘍はある程度待てる疾患です。治療の必要性の有無やその内容について速断せずじっくり考えていただきたいと思います。東北大学病院の受診を希望される方は下記へお問い合わせ下さい。 |
[ 314] フェレット副腎腫瘍
[引用サイト]
http://www.kurata-ah.com/hukujinshuyou.html
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副腎は、人を含めて動物たちは皆持っており、生命を維持する上で欠かすことのできない重要な臓器となっています。 しかしながら、その大きさはとても小さく、フェレットにおいては、正常では直径が3ミリから4ミリ程度であると言われております。 たすことになっています。いわゆる副腎皮質ホルモンなどが主要なホルモンであり、このほか複数の重要なホルモンを分泌しています。それらの中に、通 常ではごく少量の分泌ではありますが、女性ホルモンと男性ホルモンが含まれており、フェレットの場合には、このことが副腎腫瘍が発生した場合の症状の出る理由となっています。 現在解っている事としては、脳から分泌される性腺刺激ホルモンが、副腎の性ホルモン分泌細胞を刺激することで、正常以上の多量 の性ホルモンが分泌され、その結果、メスの外陰部が腫れたり、発毛の抑制が起こったりします。 このようにして副腎が腫瘍化すると、ホルモンはさらに多量に分泌されるようになり、多量 フェレットの副腎腫瘍の症状は、そのほとんどが腫瘍から分泌される性ホルモンによるものとなります。 メスの場合には、発毛の抑制による薄毛の進行、外陰部の腫脹、乳首の発赤、乳腺部の腫脹、外陰部からのオリモノの分泌、などが見られ、また、性的な活動が活発化したり、その結果 としてやや攻撃的になったり、マーキング行動と思われますが、排尿回数が増加したりする場合もあります。 また稀に、避妊手術時の子宮の切断部が性ホルモンの刺激によって大きく腫れ、内部に膿状の液体を貯留することもあります。この結果 オスの場合には、発毛の抑制による薄毛の進行、乳首の発赤、乳腺部の腫脹、そして前立腺の腫脹による排尿困難や、前立腺の周囲に袋状の嚢胞が発達し、これらが尿道を圧迫することによる排尿困難、及び、嚢胞内部などに発生する膿状物によって尿道が閉塞することによる尿道閉塞の発生なども見られます。 また、性的な行動が活発化することによってマーキング行動に類似する排尿回数の増加や、攻撃性の増加なども見られます。 さらに、女性ホルモン(エストロジェン)の骨髄への長期間の作用によって、骨髄抑制が発生し、貧血となることもまれに見られます。 以上のようなホルモンによる諸症状以外には、腫瘍自体が局所において著しく増大した結果 として、副腎のすぐそばを走行する後大静脈や後大動脈などを圧迫することによる循環不全(心不全)が発生することも見られます。また、このような血管への圧迫作用によって血栓症が発生したとの報告も聞いています。 症状については、薄毛の進行が最も目に付きやすいものとなりますが、毛の薄くなる速さと腫瘍自体の大きくなる速さとは関係がないことに注意してください。 フェレットたちは年に2回毛が生え変わりますが、そのときに古い毛は短期間で一斉に抜けることがほとんどです。このこととほぼ同じ現象と思ってよいと思います。 しかしながら、本来であれば古い毛が抜けると同時に新しい毛が生えてくるために、外見上は毛が薄くなりませんが、副腎腫瘍の症状の場合には、ホルモンによる発毛抑制によって新しい毛が生えてこなくなっているために、結果 また、この病気発生のきっかけとされている脳からの性腺刺激ホルモンの分泌は、春から晩秋にかけて主に分泌されるサイクルであることにも注意が必要です。 春頃から外陰部が腫れ始めて毛も薄くなってきていた症状が、冬になって元に戻ってしまうことがよく見られます。 このような経緯の原因は、おそらく性腺刺激ホルモンの分泌のサイクルによるものであると考えられます。 この場合においては副腎腫瘍の存在が無くなったわけではないことに注意が必要です。 さらに、経験上、副腎腫瘍は大半が良性腫瘍である『副腎皮質腺腫』ですが、悪性腫瘍である『副腎皮質腺癌』となっている場合には、むしろ薄毛や外陰部の腫脹などのホルモンによる諸症状があまり見られない場合が多いように思われます。 以前に見られていた副腎腫瘍特有の諸症状がいつの間にか消失した場合には、決して安心せずに診察を受けていただいたほうがよいと思います。 左右の副腎のうち、腫瘍化している側を摘出します。年齢が6歳後半や7歳など高齢である場合には、腫瘍の大きくなる速さを見極めながら、適否を判断します。 また、ほかに何らかの合併症を併発している場合にも、やはり腫瘍の大きくなる速さを見極め、慎重に判断します。 副腎腫瘍は一般的には腫瘍自体の大きくなる速さは極めて遅い場合が多く、ホルモン異常による諸症状以外は大きな問題を起こすことは稀であるため、将来にわたる生活の質の維持に最も適した方法を選択します。 その点において、年齢や合併症、また、腫瘍の大きさによって摘出不可能であった場合などにおいて、ホルモン異常による諸症状を緩和させることのできる薬物療法を選択する場合もあります。 『リュープリン』という薬剤がそれであり、これは脳からの性腺刺激ホルモンの分泌を抑制させる薬剤であり、その結果 これによりホルモン異常による諸症状は良好に緩和されますので、生活の質は著しく向上します。 |