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作用とは?

[ 111] 重回帰による交互作用:3要因
[引用サイト]
http://home.hiroshima-u.ac.jp/kazu711/stat/HP_MR_5.htm

前節まで、2要因の交互作用を重回帰分析で実行する方法を説明してきました。これで交互作用を検討することができるようになったと思います。ですが、研究計画によっては2要因だけではなく、しばしば3要因以上のデザインで検討する必要があります。では、3要因以上の交互作用を検討するときにはどうしたらいいのでしょうか。 本節では、3要因の交互作用を検討する方法を具体的に説明したいと思います。ここで紹介する方法は、Aiken
West(1991)の4章に主に記載されている手法です。詳しい議論については原典に記載されていますので、そちらを参照するようにしてください。なお、ここでの説明は2要因の交互作用項の検討について理解しているものとして進めていきます。もちろん、ここでも説明変数は中心化したデータを使用します。理由は2要因の時と同じですので省略します。
この式で、係数b7の有意性を検討することが3要因の交互作用が有意かどうかを検討することとなります。ここでの2要因の交互作用項、たとえばXZは、Wが平均値のとき(中心化しているのでW=0)の条件的な交互作用効果を表します。一次の項についても同様です。というわけで、2要因の時に行ったように、まずX,
Wの3つの変数を中心化し、二次・三次の交互作用項を算出してまずは分析を実施してください。そして3要因の交互作用項が有意となれば、、その下位検定を行います。それでは次にその下位検定の手法について説明します。
<単純回帰式> 今回は、ZとWが変化することによるXの効果、すなわちXのYに対する単純効果を検討することにします。まず、先ほどの(5−1)式を、Xの項とそれ以外で以下のように変形してみましょう:
こうすると、基準変数Yと説明変数Xとの一次式に見えると思いますし、このテクニックは2要因の時と同じですね。この式を見ての通り、説明変数Xが基準変数Yに及ぼす効果は、他の説明変数ZとWの値によって変化します。3要因の交互作用項の下位検定は、この単純回帰式のかかわる変数、ここではZとWですが、この2つの変数の値を変化させたときの単純(単純)傾斜を検討することになります。
<単純回帰式の算出> (5−2)式を使って、早速単純傾斜を算出していきましょう。具体的な結果があったほうがやりやすいので、ここでは結果の例として以下のような結果を得たと仮定し、それを使って進めていきます:
上の式で、係数の大きさと有意性が対応していないのは、あくまでこの係数は非標準化偏回帰係数であるためで、それぞれの係数の誤差との相対的な大きさが有意性を決定するからです。 ここで、2要因の交互作用の時を思い出してください。2要因(XとZ)の時は、XのYへの単純回帰を求めるときに、Zを1SD高い・低い場合を用意しました。3要因のときには、XのYへの単純傾斜にZとWがかかわっていますので、Z±1SD(Z-high
W-low)という合計4種類の単純傾斜・単純回帰切片を求めて、その4つの回帰直線を図示・検定することになります。すでに各変数の標準偏差ならびに回帰係数はあるので、これを使って4つの単純回帰式を求めると以下のようになります:
あとはこの4つの単純回帰式をグラフ化すればOKです。グラフ化のパターンとしては、2要因の時のを参考に作成してみてください。たとえば、W-highにおける2つの回帰直線をひとつのグラフに、W-lowにおける2つの回帰直線をもうひとつのグラフに図示する、というパターンがあると思います。自分が提案する仮説や理論をうまく表現するように表現してみてください。ちなみに、2要因のときはZ-middleについても回帰直線を図示しましたが、今回それをすると 3×3=9本の直線を、3つのグラフにわたって描写しなければいけませんので、割愛してもかまわないと思います。なぜなら、傾きの変化は線形(一次)なので、一定間隔で変化するため容易に推察・描写できるからです(後はみなさんで考えてください)。それでは、次に単純傾斜の有意性検定について説明します。
<単純傾斜の検定> 特にこの分析に限らないのですが、回帰係数の有意性はその回帰係数の誤差(回帰係数自体が確率変数)を求め、回帰係数を除してt値を求めて検定します。したがって、回帰係数の分散・共分散行列と特定のW,
Zの値を使用して各単純傾斜の誤差を算出することになります。誤差の詳細な算出方法は原典を参照してください。ここでは、統計パッケージを使用した検定方法を紹介します。 それでは、先ほど算出した4つの単純回帰式の中にある4つの単純回帰係数(単純傾斜)の有意性を検定しましょう。手続きは、2要因の時のを拡張したものです。以下のステップにしたがって進めてください。
Wの値を計算 2要因のときには、ZABOVE、ZBELOWという変数を作りましたね?今回も同様にZABOVE、ZBELOWという変数を作ります。そして今回はさらにWABOVE、WBELOWも作ります。何せ3要因ですからね。例にならい、ZとWのCVであるCVZとCVWをそれぞれZとWの1SDとします。そして、以下のように4つの変数を作成してください:
Wを作成したので、これを使って交互作用項を計算しましょう。ちょっと作る変数が多いですが、めげずにやりましょう:
(3)単純傾斜の検定 (1)と(2)で作成した変数を使って、検定していきましょう。まず、Z-high・W-highにおけるXのYへの回帰について実施します。まず、統計パッケージで以下の変数を投入する重回帰分析を実施します: 基準変数:Y 説明変数:X,
XZAWAすると、全体での結果とかなり違った回帰係数が出力されると思います。ただ、3要因の交互作用項については同じ値になると思います。本題の「どこをみたらいいか」ですが、Xの一次の項に注目してください。先ほど計算した単純回帰直線の単純傾斜の値が、Xの一次の項の偏回帰係数として現れていると思います。そして、その偏回帰係数が有意かどうかもあわせて出力されていますね。単純傾斜が有意かどうかは、このXの一次の項の偏回帰係数が有意かどうかで判断してください。
次に、Z-high・W-lowにおけるXのYへの回帰について見るには、以下の重回帰を実施します: 基準変数:Y 説明変数:X,
2要因でもそうなのですが、3要因以上あるいは曲線回帰といった高次の項を含んだモデルとなると、「どの変数を投入して、どの変数を排除すべきか」という問題が発生します。今回の3要因の場合ですと、3要因の交互作用項を投入する意味はあるのかどうか、という問題です。今回の例では3要因の交互作用項が有意でしたので、もちろん3要因の項は投入します。ですがいくつかの2要因の交互作用項については有意な効果を持ちませんでした。では、これらの変数は入れなくてもよいのでしょうか。 結論から言うと、より上の交互作用項が有意である場合は投入するようにしてください(詳しくは原典を)。もしどうしても概念・理論的な裏打ちがあるのであれば、投入しないという選択肢も出てきますが・・・
じゃあ、もし3要因の交互作用項が有意でなかったら? これについては、この後にでてくる「モデルや効果に対する検討」にて説明します。
3要因の交互作用では、「ある変数の値によって、それ以外の変数の交互作用が認められるか」という単純交互作用について検討することがしばしば必要となってきます。例えば、「変数Wの値によって、交互作用XZの効果が異なってくるか」がこれに該当します。交互作用について説明している文献などでしばしはその重要性が指摘されています(e.g.,
1990)。今回この重回帰で交互作用を検討する方法で、この単純交互作用について触れていなかったので、ここで説明します。
単純交互作用の例として、先ほどの「変数Wの値によって、交互作用XZの効果が異なってくるか」を使って説明します。重回帰でこの単純交互作用を検討するには、W-lowとW-highの2つの場合を設定して分析する必要があります。まず、W-low(Wが低い)場合でXZの交互作用が認められるかを検討する時は、Wの代わりにWBELOWを使用した3要因のモデルについて重回帰を実施します:
そしてXZの項の偏回帰係数を見て、それが有意かどうかで単純交互作用を吟味します。つまり、上で説明した単純・単純傾斜の一歩手前の分析となります。あとは、それぞれ検討したい単純交互作用について、それぞれ実施していけば検討できます。皆さんの仮説や目的にしたがって検討していってください。

 

[ 112] 薬の相互作用
[引用サイト]
http://www.ipa.or.jp/qa/sougo.html

Q23 薬同士だけでなく食べ物との間でも飲み合わせがあると聞きましたが,どのような例があるのでしょうか?
A 薬を2種類以上同時に使用した場合,薬の組み合わせによっては作用が強く出たり,逆に効果がなくなったり,場合によっては副作用が出やすくなったりすることがあります。これを相互作用と呼んでおり,最近研究が進んでいろいろな組み合わせが知られてきています。相互作用はすべての薬でおこるわけではなく,また人によってその影響も異なりますが,危険な組み合わせもありますので,複数の薬を使用する場合は注意しなければなりません。
A 薬が相互作用を起こす仕組みにはいろいろなものがありますが,大きく分けると,薬が吸収される過程,薬が血液中を運ばれる過程,薬が分解される過程,薬が排泄される過程でおこるとされています。
薬を飲んだ場合,食道から胃,さらに小腸へ移動しながら溶けていきます。溶けた薬は,主に十二指腸から小腸で吸収されますが,ある種の薬を一緒に飲むと,吸収されにくくなったり,逆に吸収がよくなったりします。吸収が悪くなれば効果が現れませんし,吸収が良過ぎると副作用が出たり中毒を起こしたりすることがあります。 たとえば,テトラサイクリンという抗生物質と制酸剤を一緒に飲みますと,制酸剤の中のアルミニウムやマグネシウムとテトラサイクリンが結びついて,水に溶けにくいキレートというものを作ります。薬は水に溶けないと吸収されませんので,テトラサイクリンの効果が出なくなります。
吸収された薬は,血液中に入り血液中にあるアルブミンというタンパク質と結びついて,必要な臓器に運ばれて行きます。血液の中では,このアルブミンと結合した結合型と,結合していない遊離型があります。結合型は薬の効き目を発揮せず,遊離型になって始めて効き目を現します。遊離型が使われて少なくなりますと,結合型がアルブミンから離れて遊離型となり効き目を現すために使われます。このアルブミンと結びつく力が強い薬を一緒に用いますと,結びつく力の弱い方の遊離型が多くなり,作用が強く現われることがあります。
たとえば,血栓を作らないように使われる薬として,ワルファリンという薬があります。この薬は非常にアルブミンと結合しやすいのですが,消炎鎮痛薬のアスピリンなどのアルブミンと結合しやすい薬を同時に使いますと,遊離型のワーファリンが増え,その作用が強く出てしまいます。
血液の流れにのって必要な場所に到着した薬は,そこで効き目を現しますが,役目の終わった薬は,肝臓で分解され効果がなくなります。これを代謝といい,薬物代謝酵素というものが関係しています。
薬によっては,この酵素の働きを強めたり,逆に弱めたりするものがあります。また,同じ酵素で分解される薬を一緒に用いますと,競い合って代謝が遅くなることがあります。代謝が早まれば,すぐに効き目がなくなりますし,代謝が遅くなれば,いつまでも効果が続いた状態になってしまいます。
この例としては,フルオロウラシル系の抗ガン剤を飲んでいる方に,ソリブジンという抗ウイルス薬を使ったために,16人もの死者を出したというソリブジン事件が有名です。ソリブジンには,これらの抗ガン剤を代謝する酵素の働きを抑える作用があったため,抗ガン剤が蓄積して毒性が現れたものとされています。
代謝された薬は,主として腎臓から排泄されますが,この部分でも相互作用がおこる可能性があります。糖尿病に使われるクロルプロパミドと痛風に使われるプロベネシドを一緒に使いますと,プロベネシドがクロルプロパミドの尿中への排泄を遅らせることがあります。そのため,クロルプロパミドが血液中に長くとどまり,低血糖症状をおこすことがあります。
A 全ての相互作用が分かっている訳ではありませんので,全くおこさないと言うことは難しいのですが,注意すべきことはあります。
相互作用が問題となるのは,相互作用を起こす組み合わせの薬を新たに使い始めたときです。新たな薬が追加されることによって,今まで使っていた薬が効き過ぎたり効果がなくなったりするからです。逆に薬の種類を減らした場合も注意が必要です。今まで相互作用によって薬の作用が弱められていたのが,相互作用をおこす薬がなくなることによって,急に効果が強まったりするからです。
このように,薬を併用し始める時や減らすときには注意が必要ですし,相互作用を承知で医師が処方している場合もありますので,処方薬を飲んでいる場合は,自分勝手に飲んだり飲まなかったりすることはやめましょう。
また,一人の医師からだけ薬を処方されている場合は,相互作用についてもチェックされていると思いますが,複数の医師から処方されている場合や,大衆薬を併用する場合は,他にどのような薬を飲んでいるのか,医師や薬剤師に伝え,相互作用の有無をチェックしてもらって下さい。
Q23 薬同士だけでなく食べ物との間でも飲み合わせがあると聞きましたが,どのような例があるのでしょうか?
A 薬と薬の飲み合わせ,いわゆる薬物相互作用の研究は以前から行われていましたが,近頃では食品との相互作用も重要視されてきています。
最近の例では,高血圧や狭心症の治療に使われるカルシウム拮抗薬を,グレープフルーツジュースで飲むと,血液中の薬の量が多くなり,効き過ぎたり頭痛やふらつきなどの副作用が出ることが報告されています。この例の場合は,グレープフルーツに含まれるナリンジンという苦味の成分が影響していると言われていますが,オレンジジュースやりんごジュースには含まれていませんので心配いりません。
しかし,アルカリ性食品であるジュース類を毎日大量に飲んでいて尿がアルカリ性になり,不整脈の治療に使われるキニジンという薬の排泄を抑えて中毒を起こした例も報告されています。
また,牛乳でもいろいろな相互作用が報告されています。角化症治療薬のエトレチナートや真菌症治療薬のグリセオフルビンのように,油に溶けやすい薬を牛乳と一緒に飲みますと,吸収が高まり中毒をおこすことがあります。
逆に,いろいろな感染症に使われる,テトラサイクリン系の抗生物質やニューキノロン系の抗菌薬と一緒に飲みますと,牛乳の中のカルシウムや鉄と反応して吸収されなくなり,効果が現われにくくなります。
さらに,胃では溶けないで腸に入ってから溶け始めるような工夫をした腸溶性の薬がありますが,これをアルカリ性の牛乳と一緒に飲みますと,胃の中で溶け始めることもあります。
牛乳は,脂肪やタンパク質を含むため,鎮痛薬などの刺激のある薬を飲む時には胃を保護するのでよいとも言われていますが,このように薬と相互作用をおこすこともあります。
ジュースや牛乳の他にも,コーヒーや緑茶,紅茶,コーラなどの清涼飲料水でも,薬との相互作用が知られています。相互作用をおこさないためにも,薬を飲む時は,水かぬるま湯で飲むことが大切ですね。特に酒やビールなどのアルコール飲料は,危険な相互作用が多く知られていますので,酒で薬を飲むようなことは,絶対にやめて下さい。
飲み物以外の食べ物では,納豆とワルファリンの相互作用が有名です。ワルファリンは,血液を固まらせる作用のあるビタミンKの働きを抑えて,血液を固まりにくくする薬で,脳梗塞や心臓の弁置換手術をした後などに使われます。
そのため,ビタミンKを多く含む,ブロッコリーやほうれん草,春菊,キャベツなどの黄緑色野菜や,健康食品のクロレラなどをたくさん食べますと,ワルファリンの作用を弱めてしまいます。
納豆は,それ自体はそれほどビタミンKを含まないのですが,納豆に含まれる納豆菌は腸の中でビタミンKを大量に作るため,相互作用が大きく現われ,食べた後も3〜4日は影響があると言われています。ワルファリンは,その他にも種々の薬や食品と相互作用をおこしやすいので,十分な注意が必要です。
その他には,鼻炎に使われるフェニルプロパノールアミンとチーズやワインとの相互作用,結核治療薬のイソニアジドと魚の干物の相互作用,抗てんかん薬のフェニトインと味の素の相互作用など,いろいろな関係が知られています。
ですから,薬を飲む場合は,薬と薬の相互作用をチェックしてもらうだけでなく,薬を飲んでいる時に注意しなければならない嗜好品や食品についても,医師や薬剤師にアドバイスを受けておいた方がよいでしょう。

 

[ 113] 薬の相互作用
[引用サイト]
http://www.kochi-kenyaku.or.jp/kusuri-q&a/sogosayo.htm

薬を2種類以上同時に使用した場合,薬の組み合わせによっては作用が強く出たり、逆に効果が弱くなったり、場合によっては副作用が出やすくなったりすることがあります。これを相互作用と言います。相互作用はすべての薬でおこるわけではなく、また人によってその影響も異なりますが、危険な組み合わせもありますので注意が必要です。
薬が相互作用を起こす仕組みにはいろいろなものがありますが,大きく分けると,薬が吸収される過程,薬が血液中を運ばれる過程,薬が分解される過程,薬が排泄される過程でおこります。
薬を飲んだ場合、食道から胃、さらに小腸へ移動しながら溶けていきます。溶けた薬は、主に十二指腸から小腸で吸収されますが、ある種の薬を一緒に飲むと,吸収されにくくなったり、逆に吸収がよくなったりします。吸収が悪くなれば効果が現れませんし、吸収が良過ぎると副作用が出たり中毒を起こしたりすることがあります。
たとえば、抗菌剤のニューキノロンと胃酸を中和する制酸剤を一緒に飲むと、制酸剤の中のアルミニウムなどがニューキノロンと結合して吸収が悪くなり、炎症などの治療に支障を来します。
また、消化器機能の異常を治療するプリンペランという薬は、解熱剤のアセトアミノフェンの吸収を促進して効き過ぎる恐れもあります。
吸収された薬は、血液中に入り血液中にあるアルブミンというタンパク質と結びついて、必要な臓器に運ばれて行きます。血液の中では、このアルブミンと結合した結合型と、結合していない遊離型があります。結合型は薬の効き目を発揮せず、遊離型になって始めて効き目を現します。遊離型が使われて少なくなりますと、結合型がアルブミンから離れて遊離型となり効き目を現すために使われます。このアルブミンと結びつく力が強い薬を一緒に用いますと、結びつく力の弱い方の遊離型が多くなり、作用が強く現われることがあります。
たとえば、血栓を作らないように使われる薬として、ワルファリンという薬があります。この薬は非常にアルブミンと結合しやすいのですが、消炎鎮痛薬のアスピリンなどのアルブミンと結合しやすい薬を同時に使いますと、遊離型のワーファリンが増え、その作用が強く出てしまいます。
血液の流れに乗って必要な場所に到着した薬は,そこで効き目を現しますが、役目の終わった薬は、肝臓で分解され効果がなくなります。これを代謝といい、薬物代謝酵素というものが関係しています。
薬によっては、この酵素の働きを強めたり、逆に弱めたりするものがあります。また、同じ酵素で分解される薬を一緒に用いますと、競い合って代謝が遅くなることがあります。代謝が早まれば、すぐに効き目がなくなりますし、代謝が遅くなれば、いつまでも効果が続いた状態になってしまいます。
最近あった例としては、抗ガン剤のフルオロウラシル系(5−FU)を飲んでいる方に、抗ウイルス薬のソリブジンを使ったために、16人もの死者を出したというソリブジン事件が有名です。ソリブジンには、これらの抗ガン剤を代謝する酵素の働きを抑える作用があったため、抗ガン剤の作用がいつまでも続き、ガンばかりでなく正常な細胞も死滅するという毒性が現れたものとされています。
代謝された薬は,主として腎臓から排泄されますが、この部分でも相互作用がおこる可能性があります。糖尿病治療薬のクロルプロパミドと痛風治療薬のプロベネシドを一緒に使いますと、プロベネシドがクロルプロパミドの尿中への排泄を遅らせることがあります。そのため、クロルプロパミドが血液中に長くとどまり、その結果低血糖症状をおこすことがあります。
全ての相互作用が分かっている訳ではありませんので、全くおこさないと言うことは難しいのですが、注意すべきことはあります。
相互作用が問題となるのは、相互作用をおこす組み合わせの薬を新たに使い始めたときです。新たな薬が追加されることによって、今まで使っていた薬が効き過ぎたり、効果がなくなったりするからです。逆に薬の種類を減らした場合も注意が必要です。今まで相互作用によって薬の作用が弱められていたのが、相互作用をおこす薬がなくなることによって、急に効果が強まったりするからです。
このように、薬を併用し始める時や減らすときには注意が必要ですし、相互作用を承知で医師が処方している場合もありますので、処方薬を飲んでいる場合は、自分勝手に飲んだり飲まなかったりすることはやめましょう。
また、一人の医師からだけ薬を処方されている場合は、相互作用についてもチェックされていると思いますが、複数の医療機関や診療科から投薬を受けている場合や、大衆薬を併用する場合は、他にどのような薬を飲んでいるのかを主治医に伝え、院外処方せんをもらっている場合は、かかりつけの薬局を決めてそこで薬剤師に相互作用の有無をチェックしてもらって下さい。
最近の例では,高血圧や狭心症の治療に使われるカルシウム拮抗薬や抗不安薬のジアゼパムを、グレープフルーツジュースで飲むと、血液中の薬の量が多くなり,効き過ぎたり頭痛やふらつきなどの副作用が出ることが報告されています。この例の場合は、グレープフルーツに含まれるフラボクマロン類が、腸管での吸収過程でカルシウム拮抗薬を分解する酵素の働きを弱め、吸収が増加するためとされていますが、オレンジジュースやリンゴジュースには含まれていませんので心配いりません。
また、牛乳でもいろいろな相互作用が報告されています。角化症治療薬のエトレチナートや真菌症治療薬のグリセオフルビンのように、油に溶けやすい薬を牛乳と一緒に飲みますと、吸収が高まり中毒をおこすことがあります。
逆に、いろいろな感染症に使われる、テトラサイクリン系の抗生物質やニューキノロン系の抗菌薬と一緒に飲みますと、牛乳の中のカルシウムや鉄と反応して吸収されなくなり、効果が現われにくくなります。
さらに,胃では溶けないで腸に入ってから溶け始めるような工夫をした腸溶性の薬がありますが、これをアルカリ性の牛乳と一緒に飲みますと、胃の中で溶け始めることもあります。
牛乳は、脂肪やタンパク質を含むため、鎮痛薬などの刺激のある薬を飲む時には胃を保護するのでよいとも言われていますが、このように薬と相互作用をおこすこともあります。
ジュースや牛乳の他にも、コーヒーや緑茶,紅茶,コーラなどの清涼飲料水でも、薬との相互作用が知られています。相互作用をおこさないためにも、薬は水かぬるま湯で飲むようにして下さい。特に酒やビールなどのアルコール飲料は、危険な相互作用が多く知られていますので、酒で薬を飲むようなことは、絶対にやめて下さい。
飲み物以外の食べ物では、納豆とワルファリンの相互作用が有名です。ワルファリンは、血液を固まらせる作用のあるビタミンKの働きを抑えて、血液を固まりにくくする薬で、脳梗塞や心臓の弁置換手術をした後などに使われます。
納豆は、それ自体はそれほどビタミンKを含まないのですが、納豆に含まれる納豆菌は腸の中でビタミンKを大量に作るため、相互作用(ワルファリンの効果が弱まる)が大きく現われ、食べた後も3〜4日は影響があると言われています。また、ビタミンKを多く含む健康食品のクロレラも同様に相互作用が現れるため、ワルファリン服用中は、これを摂取しないようにして下さい。ワルファリンは、その他にも薬や食品と相互作用をおこすことが知られていますので、必ず医師・薬剤師に相談して下さい。
その他には、ニューキノロン系抗菌剤のリネゾリドとチーズやワインとの相互作用、結核治療薬のイソニアジドと魚の干物の相互作用、抗てんかん薬のフェニトインと味の素の相互作用など、いろいろな関係が知られています。
ですから、薬を飲む場合は、薬と薬の相互作用をチェックしてもらうだけでなく、薬を飲んでいる時に注意しなければならない嗜好品や食品についても、医師や薬剤師にアドバイスを受けておいた方がよいでしょう。

 

[ 114] 最近の健康食品のキーワードは何?〜『抗酸化作用』 活性酸素、抗酸化作用って何? - [女性の健康]All About
[引用サイト]
http://allabout.co.jp/health/womenshealth/closeup/CU20050422A/index.htm

『抗酸化作用』という言葉を最近良く聞きます。『なんとなく体に良さそうなイメージはあるけれど、何のことだか実はよくわからない・・・』という方、意外と多くいらっしゃるのではないでしょうか?実は最近話題のポリフェノール、リコピン、βカロチン、カテキン、コエンザイムQ10などの物質には『抗酸化作用』という一つのキーワードが隠されているのです。そこで今回は簡単に『活性酸素』『抗酸化作用』についてご説明します!<CONTENTS>活性酸素ってなあに?…エネルギーの有り余っている酸素!活性酸素ってどんなことをするの?…強力な殺菌力、でも多すぎればガンや生活習慣病に!活性酸素に対抗する方法 その1…生活習慣から改善する!活性酸素に対抗する方法 その2…食事から抗酸化物質を摂る!抗酸化物質…ポリフェノール、カロチノイド、ゴマリグナン、ビタミンC、ビタミンEなどなど活性酸素ってなあに?エネルギーの有り余っている酸素活性酸素はエネルギーの有り余っている酸素のことまず抗酸化作用を理解するために抑えておかないといけないのが『活性酸素』という言葉。皆さんコレ、なんのことかご存知ですか? 活性酸素は、一言でいうと『エネルギーの有り余っている酸素』。普通の酸素と比べて、モノを酸化する力が非常に強い酸素です。(酸化は、皮をむいたりんごが茶色くなったり、鉄がさびたりする反応を思い浮かべていただければいいと思います)。普通に生きているだけでも、呼吸して体に取り入れた酸素の約2%くらいが活性酸素になるといわれています。また、紫外線を浴びたり、激しい運動をしたときも活性酸素が増加します。(ちなみに一言に活性酸素といっても、いろいろな種類があることが知られています。例えば紫外線を浴びてできる活性酸素は呼吸で普通にできる活性酸素とはちょっと違ったりします。)活性酸素ってどんなことをするの?強力な殺菌力、でも多すぎればガンや生活習慣病に!常に悪者のように言われる活性酸素ですが、実は体にとっては悪い作用だけではないのです。体内の酵素反応を促進させたり、強力な殺菌作用でばい菌を殺して病気になるのを防いでくれたりと、体にとって大切な作用も持っています。傷の消毒に使うオキシドールはご存知ですよね。あれは過酸化水素という活性酸素の一種で、その殺菌力を利用したものです。ところが・・・活性酸素は多すぎると、私たちの体内で自分の体の細胞を攻撃してしまうのです!DNA(遺伝子)を直接傷つければガンを引き起こす可能性が上がりますし、脂質を酸化させれば、あたかも『さび』たような状態を体内に作ることになります。イメージとしては、水道管の内側にさびが一杯たまってしまった状態でしょうか。血管を水のホース、血液をその中を流れる水のようなものと想像していただくと、ホースのなかにさびが一杯たまってしまったら、なんとなくホースが固くなったり(=動脈硬化)、水が詰まりやすくなったりする(=例えば脳の血管が詰まれば脳梗塞、心臓を栄養する血管が詰まれば心筋梗塞など)、水が流れにくくなる(=高血圧の原因)ことがご理解いただけるのではないでしょうか?また紫外線によるお肌のシミなども活性酸素が関わっていることが知られています。活性酸素は体の中から老化を進行させてしまうのですね。では、それに対抗するにはどうしたら良いのでしょうか?次のページでは、その対策にせまります!>
整形外科医として勤務する傍ら、医師になってから2回、ハードワークに体を壊してしまった経験を踏まえて、女性の健康をサポートする情報発信をしている。腰痛もちで、タ イマッサージ師の資格も持つ。講演、雑誌連載等も行っている。

 

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