| このページは 04月のキャッシュ情報です。 |
低下とは?
[ 76] 甲状腺機能低下症Q&A(詳細解説)
[引用サイト]
http://www.m-junkanki.com/diseases/hypothyroid2.html
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ほとんどの甲状腺機能低下症は、「甲状腺を攻撃する抗甲状腺抗体というものができて起こる自己免疫疾患」です。 自己免疫反応のためにおこる慢性の甲状腺炎を「橋本氏病」と呼んでいます。このホルモンが低下すると元気がなくなり、動脈硬化などの老化が早まります。 甲状腺ホルモンは全く無くなると、1ヶ月ぐらいしか生きられないと言われています。甲状腺機能低下症では甲状腺は萎縮して小さくなることが多いため、甲状腺の腫れはあまりみられません。 甲状腺の働きが高度に低下すると、むくみや活動性の低下がはっきりとでます。しかし、軽症ではなかなか気づかれにくく、中等症でも見落とされたり、別の病気と誤診されることが大変多い病気です。日頃から「甲状腺機能低下症の可能性はないか」と疑うことが大事です。疑いさえもてば、あとは簡単な血液検査で確認できます。 A:色々ありますが、病状の進行がとてもゆるやかで、老化現象と勘違いして、病気と気づかない人が多い。 全身症状としては、「元気がなくなる」、「疲れやすい」、「脱力感」、「寒がり」、「体重増加」、「食欲低下」、「便秘」など。 精神症状は 、「記憶力低下」、「集中力低下」、「動作が緩慢」、「痴呆ではないが、一見痴呆と間違われる」など。 そのほかの症状では、「声が低く」、「しわがれ声」、「月経過多」、「筋力低下」、「こむら返り」など。 「総コレステロール上昇」、「中性脂肪上昇」、「アルカリホスファターゼ上昇」、「CPK上昇」、「血沈亢進」、「γ-グロブリン上昇」などの血液検査の異常。胸部 レントゲンでの「心拡大(俗にいう心肥大)」、心電図では「徐脈」、「低電位」、「T波平低、T波陰性化」など。 ただし、上記の症状は甲状腺機能低下症に特徴的というわけではなく、他の病気や加齢とともに増える所見です。 また、症状や検査の異常は全例にあるわけではなく、強くでる人と余りでない人があります。特に、高齢者の場合では症状が乏しいことが多いので、少しでも疑われたら、一度TSHを検査したほうがよいでしょう。 ごく軽症の甲状腺機能低下症でも甲状腺刺激ホルモン(TSH)は高値になります。軽症以上の甲状腺低下症では血中甲状腺ホルモン(遊離T3、遊離T4)が低下します。さらに、橋本氏病では抗甲状腺抗体(抗TPO抗体、抗Tg抗体)が陽性になります。 A:甲状腺機能低下症の患者さんは多彩な症状でいろいろな診療科を受診し、誤診されている人も多いと言われています。 単なる高コレステロール血症として治療されることも少なくないと言われています。軽症の甲状腺機能低下症(TSHが50〜99U/ml)では約40%に、重症の甲状腺機能低下症(TSHが100U/ml以上)では約75%に高コレステロール血症がみられます。高脂血症と言われた中年以降の方は、一度、甲状腺機能低下症の所見がないかどうか確認し、疑いが少しでもあれば血液中のTSHを調べておきましょう。 症状が徐々にでるために、見落とされることが極めて多いので、注意が必要です。まずは、甲状腺機能低下症を疑うことが大事です。 A:血液中の甲状腺刺激ホルモン(TSH)の測定が簡単で、病気を見逃すことの少ない最もよい方法です。。 甲状腺の働きを調べるには、直接甲状腺ホルモン(FT3、FT4)を測ればよいと考えそうですが、甲状腺ホルモンを測定するよりも甲状腺刺激ホルモン(TSH)を測定した方が、甲状腺の働きの軽度の異常でも見落とすことがなくなります。TSH検査のみで、FT3、FT4を測定しなかったために見落とす可能性のある甲状腺の機能障害はごくわずかと言われています。 甲状腺専門病院で、TSHが正常な1225人のうち甲状腺機能に異常があったのは1人のみだったと言うことです。 TSHの異常が確認された後に、FT3、FT4や甲状腺の抗体検査などの他の検査を追加すればよいでしょう。 甲状腺の働き具合を見るために、甲状腺刺激ホルモン(TSH)や甲状腺ホルモン(FT3、FT4)などを調べます。 従来は間接凝集反応を利用したサイロイドテスト、マイクロゾームテストの検査を行っていました。 しかし、最近はRIAという測定方法による甲状腺抗体を調べる検査が主流です。 TgAb(抗サイログロブリン抗体:橋本病の手術時の組織検査で陽性率82%)をまず調べ、これが陰性の時はTPOAb(抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体:同56%)を検査するのがよいと言われています。 コレステロールが増え、動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患が増加します。 また、身体がむくみ、さらにひどくなると心臓のまわりに水が溜まり、心不全になることがあります。 普通1日に1〜2錠を飲みますが、ホルモンのバランスを見ながら薬を加減してゆきます。 薬は数カ月から数年の間だけ飲んだら後はいらなくなる人もまれにありますが、多くの場合は一生薬を続けなければなりません。 薬を飲むことは目が悪い人が眼鏡をかけるのと似ています。 眼鏡がないと色々と不都合がでますが、眼鏡さえかけていれば何も問題はありません。 ホルモンのバランスがとれればあとは、3ヶ月から半年おきの血液検査で十分です。 甲状腺ホルモン量が適正ならば、甲状腺機能亢進症の治療薬と違って、副作用が問題となることまずありません。 1)食事は、検査の前などに特別にヨード制限食とすることがありますが、日常の生活では特に制限はありません。 海苔や海産物を好んで多食したり、逆に極端に制限するとかえって病状を悪くすることがあります。 病気の症状も薬をのめば半月から一月で消えてしまいますが、ここで治ったと思って薬をやめないことです。 A:程度にもよりますが、たとえ甲状腺ホルモンが正常範囲でも、TSHが大きく上昇したものは治療した方がよいでしょう。 どれくらいなら薬がいるか決まりはありませんが、TSHが大きく上昇したものは治療した方がよいという専門家の意見があります。 無痛性甲状腺炎では、最初に甲状腺機能亢進症となり、後に甲状腺機能低下症が起こりますが、その後に回復する可能性があります。この場合は薬は不要です。橋本氏病で抗甲状腺抗体価が低くなった場合には、甲状腺ホルモンを中止できる可能性があります。この場合、徐々に甲状腺ホルモンの量を減量してゆき、TSHが上昇しなければ中止できます。こういった方の1/5が、甲状腺ホルモンを数年使った後に中止できることがあります。この場合でも、再発しないかどうか、観察しておく必要があります。 しかし、以上は例外です。ほとんどの甲状腺機能低下症は永続的なものなので、一生甲状腺ホルモンを補充しなければなりません。 |
[ 77] 甲状腺機能低下症
[引用サイト]
http://www.m-junkanki.com/short_explanations/hypothyroid1.html
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甲状腺機能低下症とは甲状腺ホルモンが不足しておこる病気です.ほとんどの甲状腺機能低下症は,甲状腺を攻撃・破壊する異常物質(抗甲状腺抗体)ができたためにおこります.このような原因によりおこる甲状腺機能低下症を慢性甲状腺炎(別名「橋本氏病」)と呼んでいます.橋本氏病は女性に多く,女性は男性の約10倍と言われています.遺伝する傾向もあります. 甲状腺機能低下症の症状は徐々にくるので,医師も患者さんも病気と気づかず,歳のせいと思い込んで,治療により簡単に元気になれる機会を見逃しているのが現状です. 全身症状としては,元気がない,疲れやすい,脱力感,寒がり,体重増加,食欲低下,便秘などがあります. 精神症状としては記憶力・集中力の低下,動作緩慢があり,痴呆ではないけれども痴呆と間違われることも少なくありません. 皮膚は 発汗が低下し,乾燥.顔つきは,はれぼったく,口唇や舌は大きくなります.髪は白髪が増え,抜けやすくなります.眉は外側1/3が薄くなります.下肢のむくみ(押してもへこみが残らないことが多い)もおこりやすくなります.甲状腺(首の前にある)はあまり大きくなりません. そのほか,声が低い,しわがれ声,月経過多,筋力低下,こむら返りなどの症状がおこりやすくなります. また,検診などの血液検査の異常で偶然この病気が見つかることもあります.総コレステロールの上昇,中性脂肪の上昇,アルカリホスファターゼの上昇,CPKの上昇,胸部 レントゲンでの心拡大(俗にいう心肥大),脈拍が遅い,虚血心と間違われる心電図異常などが,診断のきっかけになることがあります. ただし、上記の症状は甲状腺機能低下症に特徴的というわけではなく,他の病気や加齢とともに増える症状です. しかも,軽症や中等症では見落とされやすい病気です.単なる「加齢現象」,「高コレステロール症」,「更年期障害」,「脂肪肝」,「老人性痴呆症」,と間違われて治療されていることが少なくありません.「甲状腺機能低下症の可能性はないか」と日頃から疑うことが大事です.疑いさえもてば,あとは簡単な血液検査で確認できます.甲状腺機能低下症が多い高齢者では,少しでも疑われたら,一度「血液中のTSH」というホルモン量を検査したほうがよいでしょう.米国では,基本的な検診検査項目のなかにTSH測定が組み込まれています. 橋本氏病では甲状腺機能がまだ正常な人は,定期的にホルモン量を検査するだけで薬はいりません.しかし,甲状腺機能低下症になっている人はホルモンの不足を補うために,甲状腺ホルモン製剤(チラージンS)を内服します. 最初は少量から開始して,適切な量まで徐々に増量します.内服は生涯服続ける必要がありますが,この薬は正常な人の甲状腺ホルモンと全く同じものですので,飲み過ぎなければ副作用はまずありません. |
[ 78] 連続調査No.25「子供の学力低下」/SAFETY JAPAN [調査]/日経BP社
[引用サイト]
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/research/02/
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ビジネスや日常生活における様々なリスクについて、どう考え、どう対応しているかをお尋ねするセイフティー・ジャパン連続調査。No.25は、「子供の学力低下」についての結果報告です。 ゆとり教育の結果、子供たちの学力が低下しているとの指摘から公教育のあり方が揺らいでおり、塾や私立学校に通わせる財力があるかどうかが、子供の学力、学歴、ひいては収入に直結するとも言われています。 今回は、日本の教育レベルの現状についての認識や、自分の子供の学力に対する懸念などについて伺いました。 まず、日本の子供達の学力を全般的に見た場合、低下していると思うかどうかを伺いました。すると、「そう思う」がほぼ半数に達し、「どちらかといえばそう思う」を含めると85%を超える結果となりました。年代別や性別など、属性による差はあまり見られません。子供の学力に関する国際比較で日本の順位が低落したことが大きく報道されたことなども手伝い、多くの人々が共通して感じていることなのでしょう。 「学力低下を嘆いている中高年は、パソコンを全然使えなかったりする。一方で、5歳でブログを書いているような子供もいる。時代が変わればコア能力も変わるので、古い判定基準で子供の能力を計測して学力が低下していると決め付けるのはナンセンス」(20代後半/男性)といった意見も散見されましたが、「公立中学校の授業参観を見たが、授業内容、教師のレベルともに非常に低く愕然とした」(40代後半/男性)、「初めて子供の教科書を見たとき、あまりの薄さにショックは大きかった」(30代後半/女性)などのような嘆きの声が大多数でした。 次に、子供の学力低下が、将来の日本全体を悪化させる要因になると思うかどうかを尋ねたところ、「大きな要因になる」が56.6%に達し、「要因のひとつになる」も39.1%でした。全体では95%を超える人が、日本の将来への悪影響を懸念しているということです。 「日本は技術立国であり、それ以外に国を存続させるすべがない。世界最高レベルの技術力を維持することは、国の盛衰に関わる」(20代前半/男性)という意見に代表されるように、高い教育水準が日本を支えてきたという認識をもつ人が大多数であることが伺えます。 いわゆる「ゆとり教育」は、1970年代後半から少しずつ路線が敷かれ、2002年度の学習指導要領には、週5日制、教育内容の3割削減、総合的な学習時間の創設、絶対評価の導入などが盛り込まれて、本格的にスタートしました。この「ゆとり教育」を支持するかどうかを尋ねた結果が上のグラフです。 「支持しない」が半数、「どちらかといえば支持しない」が4分の1で、合わせて4分の3が否定的でした。「知識偏重の詰め込み教育が、落ちこぼれや非行、いじめを生んでいる」などの批判を受けて改められたはずの「ゆとり教育」ですが、評価は芳しくありません。 中には、「ゆとり教育による学力低下が社会秩序も低下させるように言われているが、自分が子供の頃の余裕のない詰め込み教育も、十分に子供の心を壊し、秩序の低下を招いていたと思う。どちらも一長一短」(30代前半/女性)という冷静な意見も見られましたが、「ゆとり教育とは、教師と文部科学省の手抜きに過ぎない」(60代以上/男性)といった批判や、「頭が柔軟なうちに、ある程度の詰め込み教育は必要」(40代前半/女性)など「詰め込み回帰」の声が多数見られました。 |
[ 79] [調査]深刻な大学生の学力低下 教員の6割問題視【Benesse(ベネッセ)教育情報サイト】
[引用サイト]
http://benesse.jp/blog/1/3/98.html
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「大学生の学習意欲と学力低下」のテーマで、柳井晴夫・大学入試センター教授らの研究グループが全国調査した結果、大学教員のうち10人中6人が学生の学力低下を問題視していることがわかりました。工学部や経済学部の教員が多いのに比べ、医学部では少ないなど学部間でかなり開きがあるようです。国公私の別では、私立大が「深刻な問題」「やや問題」の両方で69%を占め、国立大(56%)、公立大(44%)を上回っている模様です。 柳井晴夫・大学入試センター教授らの研究グループによると、調査対象は約400校、600学部の教授、助教授が対象。2003年から2004年にかけて調査し、計1万1400人(国立5000人、私立5300人、公立1100人)が回答しています。 調査結果によると、「所属学部で学力低下がどれだけ問題になっているか」との質問に対し、全体の8%の教員が「授業が成り立たないなど深刻な問題になっている」と答え、「やや問題」は53%だった模様です。 学部系統別で見てみると、「深刻な問題」「やや問題」の合計を比べると、理、工学部がとも75%で一番多く、情報学部71%、経済・商学部67%、外国語、社会学部各64%などとなっているようです。 一方、少ないのは専門色が濃く、卒業後の進路先も比較的明確であるためか、医学部が38%、保健・看護学部46%、体育学部49%、教育学部50%などと、他学部と比較してさほど深刻にはなっていないようです。 特に理、工学部などで今や深刻な問題になっているのは、入学後の初年次における理科・数学教育だといわれています。特に「物理」は高等学校での履修状況が多様化し、新入生の学力分布は幅広くなってしまいがちで、新入生に対する授業は、今まで通りに一斉に物理学の授業を進められない状態になっていると言われているようです。 すでにこの数年で、理工系基礎科目として「物理」「数学」「化学」などのリメディアル教育(大学講義についていけるだけの学力や知識を助ける教育)の実施は、多くの理工系学部で見られるようになりました。さらに、理工系学部では、理数の基礎知識が伴わないために学習不適応を起こした学生へのフォローも行っているようですがまだまだ十分ではないようにも思われます。 いま大学では国公私立大学ともに、学力低下を受けてどのような学部(4年間)教育をすべきなのか、入学直後の初年次の教育をどう設計すべきか、授業内容や教育方法の改善向上をどのように図るべきか、などについて議論を始めています。 もとより「大学生の学力低下」の議論は古くからあり、最近の「大学生の学力低下論争」の発端は、京都大学の西村教授らが指摘した大学生の学力低下問題です。西村教授は、国公私立の大学生を対象にして、小中学校レベルの数学(算数)のテストを実施しました。その結果、大学生の学力低下の分数のできない大学生の実態が明らかになったことが発端でした。 前述のように、大学生の学力低下は大学教育だけに留まる話ではなく、義務教育課程、高等学校での学習を経て、基礎基本の学力がどこまで剥がれ落ちずに身に付いているか、も重要な問題です。 ではまず、大学教員が大学教育そのものの改善・活性化策をどのように捉えているのか、を広島大学高等教育研究開発センター(有本章教授)の調査データ【図1】から見てみたいと思います。 このデータから、大学教育の改善は大学の責務であること、学生の学習意欲の向上を図る必要があると考えていることがわかります。「学習意欲の向上」の改善の必要性は、学長、学部長、教員ともに高い数値を示すなど、学生の「学びに向かう力」が低下していることに、多くの大学関係者は危機感を持っていることがここでも読み取れます。 例えば、大学1年次の基礎講座に「ノートのとり方」「テキストの読み方」「図書館利用」「レポートの書きかた」を開講する大学もあります。この大学では、論文と作文・感想文の区別がついておらず、「事実」と「意見」を区別して論理的に書くことのできない学生へのアドバイスの必要性を感じています。 ご存知のとおり「大学全入時代」(※)を2007年度に控えています。入学願書を提出すれば、ほぼ全員合格する大学・学部がすでに存在し、全大学の30%が定員割れを起こしているといわれています。 ※中央教育審議会の大学分科会で、受験生が大学・短大の選り好みをせず、合格できる大学に入学をした場合の理論上の入学率が、2007年度の入試で100%になるという試算が示された。 一般入試だけでなく、推薦入試、AO入試など選抜試験でも、倍率が1.0倍の大学が出てきています。つまり高校での学習成果を厳しく問われない大学・学部が増えれば、大学へ入学してからの大学生の基礎学力不足は一層深刻化するでしょう。 いま大学生には、「意欲」「表現力」「語学・語彙力」などの不足感が見られるようですが、大学全入を迎えたあとの大学生の学力はどうなるのでしょう。 「何のために大学に進学するのか」「何を学びにいくのか」といった自らの進学目的を明確にすることも大切ですが、生涯学習時代を迎えた今、「自らの可能性を広げるために人は学び続ける」ということを、強く意識することも必要でしょう。 この記事にコメントを投稿するためにはログインが必要です。コメントは編集部がルールに基づき確認してから掲載します。※掲載されたコメントは、あくまでも個人の意見や考えを基にしており、内容については編集部では保証できません。 メンバー登録 | このサイトについて | 会員規約 | サイトマップ| Q&A | お問い合わせ |
[ 80] 透析中の血圧低下
[引用サイト]
http://www.jyouka.com/lbp_sp/lbp.htm
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透析中の血圧低下は、透析継続が困難になったり、患者に苦痛をもたらすほか、内シャントの閉塞や脳梗塞などの合併症につながり得る点で、注意を要する合併症である。 血圧とは、言うまでもなく動脈内の血液の圧力である。血液は毛細血管において、細胞に酸素やエネルギーを供給し、一方では産生された代謝産物を持ち去っている。血圧は全身の毛細血管へ送血する環流圧であり、血圧低下により直ちに細胞の機能異常が起きる。 これがショックである。ショックは、意識レベルの低下、不穏、頻脈、皮膚冷感、発汗、頻呼吸、胸腹部不快感などを主な症状とし、早期では『なまあくび』がみられる。迅速に改善しない場合には、ショックは不可逆となり、致死的ともなりうる。緊急の対応が必要となるのは当然である。 血圧を規定する2項目のうち、心拍出量は心機能と循環血液量によって決まり、また末梢抵抗は自律神経(中でも交感神経)とその神経化学伝達物質でもあるカテコラミンの作用などによって左右されている。 したがって血圧が低下する場合は、心機能の低下、循環血液量の減少または自律神経系の機能異常などのうち、一つ以上が存在することになる。 第一の要因は除水である。除水により循環血液量が減少すると、血圧が低下しやすくなるのは当然である。腹膜透析と異なり、血液透析では患者血液中から除水するため、循環血液量の減少に直接つながる。 循環血液量の減少に対抗して、生体は、交感神経などを介して、静脈を収縮させて『有効』循環血液量を保ち、かつ血管外からの体液流入(plasma refilling)を促そとうとする一方で、細動脈を収縮させて末梢抵抗を上げようとする(図1のA→B)。 ここで自律神経障害があったり、降圧薬を内服していたりする場合などには、上記の昇圧反応が起こりにくくなる1)。 第二の要因は、透析そのものにある。透析の進行に伴い、血清浸透圧は低下するが、まさにそのために、循環血漿量は間質へ拡散して減少しやすくなる。図2はこれを模式的にあらわしたものである(理解の便宜のため極めて模式的にあらわしており、実際とは異なっている)。透析しないで限外濾過のみを行うECUMでは、血行動態が安定しやすいのはこのためである。 さらにこのほかにも、サイトカインや透析液中の酢酸の影響、アナフィラキシー様反応、透析中の電解質変化(特にK低下)など、体外循環と不可分な理由によって血圧は低下しやすくなる。またこれは原因がまだ解っていないが、透析者では血管拡張物質である一酸化窒素(NO)の産生が高まっているとの報告があり、これも血圧低下に関与し得る3)。 『血圧とは何か』の項で述べたように、血圧は、心機能の劣化や循環血液量の減少(つまり脱水)および自律神経異常などが存在すると低下しやすくなる。 このうち心機能について考えると、透析者においては、狭心症や心筋梗塞、高血圧の合併が多く、またアミロイドーシス・糖尿病などが心筋自体の変性をもたらす場合もあり、さらに溢水、貧血、内シャントの存在、代謝性アシドーシス、二次性副甲状腺機能亢進症など、多くの条件が心機能に悪影響を及ぼす可能性がある2)。 透析経過中に血圧が低下する症例を観察していると、血圧低下が毎回同じ頃に起きる場合のあることに気づく。つまり、開始30分ないし1時間以内に起こる場合、昼食時に起こる場合および終盤・終了前に起こる場合である(図3)。これらの各群では、ある程度共通した原因によって血圧が低下すると思われる。 まず終了前に血圧低下をきたす群では、その原因は、患者の体重管理が不良で除水量が過大な場合か、ドライウェイトが低すぎる場合のどちらかが多いようである。このふたつは同時に存在することもある。つまり食事摂取量が多いとしばしばドライウェイトが上がって(つまり太って)くるが、これが 治療条件上にすぐに反映されない場合がある。またこの群の特徴として、透析後半や透析後にしばしば筋けいれん(いわゆる『ひきつれ』)がおこったり、嗄声を伴ったりしやすい。 次に昼食時に血圧が低下する群であるが、食事摂取時に起座位になったり、また食事摂取自体により消化管などへの血流が増えて、静脈還流量(=心拍出量)が低下することが原因であるが、高齢者・動脈硬化が強い症例・糖尿病例などで、このタイミングでの血圧低下が起こりやすい。 最後に透析を開始して間もなく血圧が低下する場合であるが、我々の経験ではこういう場合は重症者で全身状態が不良の場合、特に急性心筋梗塞などの重大な心疾患を合併したときに見られる。 開始後の1時間以内、特に最初の30分に突然血圧低下がおこる。ただし補液や中断などの手段でこの時期をしのげば、その後は必ずというわけではないが、案外と平穏な経過で終了することもある。 もし普段安定していた患者が、突如このような透析経過を示してきたら、そのときは新たな心疾患の合併などを疑う必要がある。 もし血圧が低下してしまった後なら、すぐに血圧上昇をはからなければならない。そのために行われている手段を、表2に示す。 補液にグリセオールやマニトールを使用すると、これらは高い浸透圧によって血管外の体液を血管内に引き込むため、補液量以上に循環血液量が増加し、昇圧につながる。ただし、これらは透析性もあり、また毛細血管壁を透過して細胞外全体へも拡散し得るため、上記の臨床効果は一時的である。 アルブミン製剤や輸血、または低分子デキストランの場合、浸透圧は血清と同等だが、長期間血管内に留まるため、補液効果が長く続く。 ただし、予防は治療にまさる。透析中の血圧低下を予防するために行われている一般的な対策をまとめると、表3のようになる。このうち左側のコラムは、どちらかといえば血液浄化技術に関連する項目で、右側のコラムはどちらかといえば患者管理に関連している。 これらの対策を実施しても、なお通常の血液透析が困難な場合には、一時的にせよ血圧に対する影響がもっと少ない手段、例えば持続緩徐式血液濾過術(CHF)などに頼らなければならない。 また、自動血圧計などを利用して頻回にバイタルチェックを行うことは、血圧低下を早期に察知してすばやく対応するのに有用である。 表3に示した対策の中で、おそらく最も問題になるのは、どうやったら適切なドライウェイトを見つけられるかの点ではないだろうか? 透析経過や透析終了時などの身体所見の観察は今でも重要な点である。つまり、透析経過中しだいに収縮期血圧・拡張期血圧および両者の差(脈圧)が減少し、脈拍数が上昇する経過は、除水により循環血液量の減少が起こっていることを示している。反対に、血圧が高く、脈圧が大きく、これが透析開始時から終了時まで継続する、幅の広いレールのような透析経過は、除水が不足していることを示唆する。 また透析後半や終了後などに、嗄声や筋けいれん、またシャント流量の低下が見られる場合、ドライウェイトが低すぎる(引きすぎている)ことを疑わねばならない。 こうした観察結果でなく、数値的な指標でドライウェイトを評価できないかという試みは、数々なされてきた。 古典的には胸部X線像における心胸郭比(CTR)がある。しかしこれは個々の患者の推移を知るには十分有用であるが、絶対的な指標にはならない。 体液性因子として、心房性ナトリウム利尿ペプチドなどが注目されたことがあったが、結局有用とは評価されなかった。 現在ある程度信頼性があり、有用と考えられているものに、超音波エコー法における下大静脈径の測定4)やクリットライン等による持続的な循環血液量のモニターが挙げられ、これらは今後もっと繁用されてくる可能性を持っている。 透析時の血圧低下の予防策として、一般的に、透析効率や除水計画の検討・ECUMの併用・タイミングの良い補液・ドライウェイトの見直し・降圧薬の整理・昇圧薬の投与、などが行われる。 経過中どの時間帯に血圧低下が起こるかで分類すると、各群間で血圧低下の要因は異なり、それぞれ対応策を必要とする。 |