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[ 15] アップル - Medical - 進化し続けるOsiriXの新機能とクオリティ
[引用サイト]
http://www.apple.com/jp/medical/yamamoto/index2.html

Ver. 2.3にアップして改良された機能のひとつが3D内視鏡モードです。Ver. 2.3ではMPR画面とボリュームレンダリングの3D表示を組み合わせて、現在どの位置からどの方向へ向いているか、カメラの視点位置とそのコントロールを4画面で同時に操作できるようになりました。改良されたフライスルー機能を用いた症例を提示します。 大腸内視鏡はポリープや大腸がんのサーフェスによる形状表示のみでなく、その周辺血管の情報も手術や診断の際に重要なファクタですので、ボリュームレンダリングベースで仮想内視鏡によるフライスルーできるOsiriX 2.3は臨床応用に耐えうるものであると思います」
仮想大腸内視鏡の動画と、「異常」と判断される部分の不透明度関数を変更して、周囲血管を比較表示したところ
QuickTimeムービー:MPR画面とボリュームレンダリングを組み合わせた3D内視鏡モードのフライスルー
Ver.2.3.1ではROI(Region of Interest:関心領域)ツールもかなり改良されています。中でも先生はリージョングローイングによる3次元のROI領域抽出が高性能化した点に注目されています。
「例えば、胃の内部の空気の濃度(CT値)を調べ、そこから閾値を決めてリージョングローイングすれば、胃の形を3次元的に抽出することができます。このように、容易に目的臓器のみを3次元モデルとしてを取り出せるというわけです。CT値を求めるには、マウスポインタを部位に重ねると、右上にValueとして表示されますから、それを参考にします。範囲が広すぎた場合はブラシツールからエロージョン(収縮)させ、狭すぎた場合はダイレージョン(膨張)させればいいわけです」
こうしたリージョングローイングは冠動脈などの循環器の状態を調べるためにも役立ちますが、「近年、医用画像とCAD技術を用いた医用構造解析や医用流体解析が臨床の場に登場するようになってきましたが、OsiriXでサーフェスレンダリングしたものをCADデータに変換することで、いろいろな病態や治療結果を精緻にシュミレーションすることが可能になります」。山本先生はこんな可能性も想定しています。
「実はこれまでリージョングローイングからサーフェスレンダリングを経てSTLフォーマットで書き出し、その後CADソフトで解析といった一連の流れができるソフトウェアがありませんでした。今回、高機能化したROI機能によって、OsiriXは“表示するだけでなく、シミュレーションなどの評価にも使えるツールへと変わる”可能性も出てきまました」
「例えば整形外科の疾患に、骨盤と大腿骨の重なる部分の関節軟骨がすり減ってくることで起こる変形性股関節症があります。この疾患では患者さん自身の骨盤の一部や骨頭を人工のものに換える手術が行われることがありますが、その際、単に置換するだけでなく、左右の加重バランスや人工骨頭に使用する素材の力学的性質を見る必要があります。CT画像から関節の形状だけリージョングローイングし、CADデータに変換できれば、手術をしていない側と人工物に置き換えた側の両方に上から同じ圧力をかけたときにどういう圧力分布になるのか、構造解析を行うことができます。また、血管部分を抽出し、血管内に血液の性質と同等の粘度、密度を持った物質をしかるべき速度と圧力を入力パラメータとして入力すれば、血管がどのような力学および流体学的状態になるのか。血流の流体解析シミュレーションも可能です」
こうした作業に必要なサーフェスレンダリングはPowerBook G4で行うには処理が重く、触れたくない領域だったと言います。またこれまでは、こうした医用構造解析や医用流体解析は、大学のような大きな研究施設で高額なソフトを使って行なうしかなかったそうですが、「まだ完成型ではありませんが、いずれOsiriXで簡単に解析できるようになるのではないでしょうか。あくまでも推測ですが、このアプリケーションはそうした所までを視野に入れて開発されているように思います」と山本先生。
ここまでMacBook Proとの組み合わせによる性能、バージョンアップしたOsiriXの機能について言及してきましたが、医療分野においてMacBook ProはOsiriX専用マシンとして使うだけでも、十分その価値があると山本先生は評価されています。
「OsiriXによる医療画像解析はさまざまな領域、診療科で利用価値があります。これまでは使いたいと思っても、これほど高機能のものはコスト的に無理がありましたし、医師個人にソフトウェアや環境を配布することができませんでした。そういう意味で、医師各人で使える画像解析環境としては、OsiriX+MacBook Proは最高のものといえるでしょう」
また、山本先生は「OsiriXは高度なCTやMRI、PETなどの3次元ビューワ専用と思っている医師も多いかもしれませんが」と前置きされ、臨床の場での活用方法のひとつとして、CT画像からX線写真への流用を提案されています。
「先ほど救急で運び込まれた患者さんのケースをお話ししましたが、実はCTで全身を撮った後にもう一回、X線写真を取り直していることもよくあるんです。そんなことをしなくても、CTのスカウトビューをOsiriXで観察したりOsiriXを使ってCT画像からX線写真を作り直すことも可能です。OsiriXで全身のスライス画像のMPR像を表示し、関心領域(VOI : Volume of Interest)Voxel値を平均化したものが擬似X線写真となるのです」
こうした応用は、患者さんの負担、とくに被曝による影響をできるだけ避けるためにも必要だといいます。「一度撮ったCT画像をあらゆる場面で活用することができれば、被曝も最小限にすることができます」
乳がんの診断で用いられるマンモグラフィー診断(Mammography)にも活用の場があります。「マンモグラフィーでは微小石灰化を描出できないとデジタル化する価値が薄れてしまいますので、どうしてもピクセル値50μ以下のレベルの高分解能が求められます。このような、高解像度の画像は通常のパソコンでは処理時間がかかってしまい観察がむずかしかったのですが、MacBook Proなら読み込みも画像処理も高速で簡単に行えます」
眼科や病理学での利用も薦めたいそうです。「眼科では最近、光組織断層計(OCT)の導入が進んでいます。これにより大量の眼底のカラー断層像や眼底写真が発生しています。病理学では顕微鏡から得た病理像を3次元化して解析したい場合も出てきます」こうした場面はいたるところにあると山本先生は指摘しています。
OsiriXのパワーユーザである山本先生がここまで認めたMacBook Pro。しかし医療関係者の中には、やはりデスクトップマシン至上主義が根強くあるということを、感じているようです。
「確かに医用画像は重いので、HDDにしてもメモリにして最高のスペックを積みたい。それが現場の考えです。実際に私もそうでした。正直言いまして医用画像のような重いデータをノートブックで扱えるわけがないという固定観念もあって、どうしてもそう思ってしまうんですね。しかしMacBook Proに関しては、高いパフォーマンスに加え、持ち運べるコンパクトなボディであることによるメリットは、かなり大きいと思います」
OsiriXは知っているものの、ハイスペックのデスクトップでないと扱えないと思っている医療ユーザにもMacBook Proを薦めたいという山本先生。
「これまでOsiriXは、ユーザ自身が日本語化パッチを当ててメニューなどの日本語化ができるようになってはいましたが、ひと手間かかっていました。そのまま使ってみて専門の画像処理用語に戸惑われた先生方も多いのではないでしょうか。しかし、Ver.2.3から日本語も含めてマルチリンガルがサポートされ、日本語システムにインストールすると最初から日本語版で起動するようになりました。日本語翻訳も完成度が高く、使い勝手はかなり良いと思います。とにかくフリーウェアですから、まずはMacBook Proで使ってみて、パフォーマンスと利用価値を体感していただきたい。この感動はいくら言葉で説明しても伝えきれないです」
東京大学医科学研究所細胞プロセッシング研究部門客員研究員、東北大学大学院工学研究科バイオロボティックス専攻21世紀COEフェロー 山本修司 先生
リージョングローイングとは“領域拡張法”のことで、画像内のある箇所について濃度ベース(CT値など)で閾値を決め、欲しい領域を取り出す画像処理の手法。あるSeed Pointから近傍ピクセルが指定した条件を満たすかどうかをチェックし、満たしていればその近傍ピクセルが同じ領域に属すると判断。これを繰り返して目的とする閾値で領域全体を抽出する。隣接する上下のスライス画像においても同様の処置をすることで、結果的にその閾値内の3次元画像を抽出することができる。
アップル純正のマルチファンクションマウス。マルチボタンによりクリックやロール、スクイーズ、スクロールの動作が可能。Mac OS Xのシステム環境設定で各ボタンへの機能コントロールができるほか、OsiriXのようなアプリケーションレベルでサポートすることも可能。山本先生は、OsiriX 2.3で正式サポートされたMighty MouseもOsiriXの利用には必須アイテムだと強調します。「私の場合、MacもWindowsも両方使いますが、OsiriXでは各画面で様々な機能が右クリックに割り当てられているので便利です。また、いくつかのウインドウを立ち上げながら操作していると、ファンクションキーでさえも押すのがおっくうになる時があります。そんな場合もMighty MouseでExposéを呼び出せるのは使い勝手がいいですね」

 

[ 16] ユニバーサルデザイン2/進化し続けるUD | 松下電器「isM」
[引用サイト]
http://panasonic.co.jp/ism/ud2/02/index.html

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ガスコンロに代わる調理器具として開発されたIHクッキングヒーター。火が出ないから安全、そして掃除も楽という点で、その存在自体がすでにガスコンロ以上のUDを実現していると言ってもよいだろう。事実、その点が一般にも評価され、近年急速に普及が進んでいる。
まだガスコンロを使っている筆者は、IHに興味津々。かゆいところに手が届くようなUD対応の数々について、聞きたいことも山ほどある。
とりわけ最新の機種は、アルミをはじめほとんどの鍋での調理が可能というオールメタル対応を実現。ガス調理信仰が根強い筆者のような者の心をぐらつかせるほどに、パーフェクトな調理器具になりつつある。つまり、火力や機能においてもガスコンロと遜色ないレベルにまで進化しているうえ、さらに使いやすくなっているのだ。まさに、進化し続けるユニバーサルデザイン(以下、UD)の代表例だ。
そこで今回は、同製品のデザインを担当しているパナソニックデザイン社 アプライアンスデザイングループの田中弘之さんにお話を伺いながら、松下だからこそ実現できた独自のUDについてまとめてみた。
デザインを担当したパナソニックデザイン社 アプライアンスデザイングループの田中弘之さん。「炎が見えないのに調理ができるところから、IHは魔法の調理器と呼ばれてきたんですよ」と語る。
使いやすさの代表例は、次の3つ。「光るリング」、「天面操作」、そして「カンガルーポケット」(前面に備えられたもう1つの操作部)だ。いずれも、年々改良を重ねて進化してきた松下独自のUDである。
まずは、筆者が最も興味をそそられる、「光るリング」のUDポイントと、それを実現するためのアイデアや工夫、進化の過程について探ってみることに。「IHクッキングヒーターの購入者は、ガスコンロからの買い換え派が今でも圧倒的に多いのです」と田中さん。「そうしたなかで、火が見えないことから、鍋を置いていても調理をしているかいないかがわからないという不安を訴える声が、当初はかなり多く寄せられたんです」。
トッププレートを取ってみると、光るリングが磁力発生コイルを囲んでいるのがわかる。このコイルに高周波の電流を流すことにより、磁力線が発生。これが鍋の金属に伝わると渦のような電流が流れる。すると鍋には電気抵抗があるから発熱する。鍋だけが熱くなりプレートが熱くならないのはこのため。
ユーザーの抱いた不安は、長年慣れ親しんだガスコンロという調理器具によって熱源のイメージが固定化されてしまったがゆえに出てきたものと言えるだろう。しかし、この課題があったからこそ、ガスコンロのバーナーのイメージに似せた火の視覚表現――すなわち「光るリング」というアイデアが生まれたのだ。

 

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