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状態とは?
[ 139] デスクトップパソコンでも「休止状態」を利用 / デジタルARENA
[引用サイト]
http://arena.nikkeibp.co.jp/tec/winxp/20030611/104931/
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知られざる中国ゲーム事情が人気! 週間アクセスランキング【4/16〜4/22】(ニュース) PCも接続できる17型ワイド液晶テレビが、2万円台半ばの処分特価で登場!(週末が狙い目) 【専門店invitation】激戦区にあって、フレンドリー&チャレンジ精神で勝負!「ラジコン天国 アキバ店」前編【アキバ・マニアックフィールド第18回】(アキバ最前線) ソーテック、オンラインゲーム「モンスターハンター」動作推奨デスクトップPCを発売(ニュース) Windowsを終了する場合、「電源を切る」(クラシック ログオン プロンプト利用時は「シャットダウン」)「再起動」以外に、「スタンバイ」「休止状態」というモードを選べる。「スタンバイ」「休止状態」は、デスクトップの状態を保ったままシステムを終了できるモード。次に電源を入れたときに、終了時の状態から始められるので非常に便利だ。 これらは、バッテリーを有効に使わなければならないノートパソコンに向いた機能だが、実はデスクトップPCでも利用できる。特に「休止状態」は、「スタンバイ」モードと違ってメモリーではなくHDDに状態を記録するため、電力を消費しない。「電源を切る」の代わりに利用してもよいだろう。 デスクトップPCでは「休止状態」が有効になっていない場合もあるので、以下の方法で有効にする。コントロールパネルの「パフォーマンスとメンテナンス」から「電源オプション」を開く。「電源オプション」の「休止状態」タブを開き、「休止状態を有効にする」にチェックを入れる。これで、設定終了だ。 「ようこそ画面」を使用してログオンした場合、スタートメニューから「終了オプション」を選んでも「休止状態」は出てこない。このとき、「Shift」キーを押せば、通常「スタンバイ」が表示される左端のボタンに「休止状態」が表示される。これを、クリックすれば休止状態に入る。ログオン画面に「クラシック ログオン プロンプト」を利用している場合は(詳しくはこちら)、プルダウンメニューから「休止状態」を選ぶ。 ▲コントロールパネルの「電源オプション」を開き、「休止状態」タブの「休止状態を有効にする」にチェックを入れる ▲「終了オプション」を選び、「Shift」キーを押せば、通常「スタンバイ」が表示される左端のボタンに「休止状態」が表示される ユーザー視点の辛口評価で好評の戸田 覚氏による好評連載。大手メーカー製デスクトップPCの売れ行きがイマイチなのに対し、直販デスクトップの調子がいい。「大手店頭メーカーはAVデスクトップPCを本気で作ってリベンジせよ!」と戸田氏が喝を入れる![戸田 覚のPC進化論] キヤノンの「IXY DIGITAL 10」は、シリーズ初期のような直線&平面デザインを採用した売れ筋モデルだ。沈胴式レンズながら、20mmを切るスリムボディーも見逃せない![レビュー デジカメ] 以前このコラムで紹介したサエコのエスプレッソマシン。皆様からの評判も上々でした。それに気をよくして(?)、今回は自腹で買った上位機種「マジックカプチーノ」をレビューします![石井さんの奥さんがナゾに挑む! 家電の“それ”ホント?] PC向けの定額モバイルデータ通信にイー・モバイルが参入する中、ウィルコムも定額データ通信を高速化する新方式「W-OAM typeG」によるサービスを開始。W-OAM typeG対応のPCカード端末「AX530IN」のファーストインプレッションをお届けしよう。[ケータイの深層] おしゃれな照明器具の選択に、オトコとオンナで“性差”があった!今回はその真実を追究する第2弾。さらに踏み込んで解説します。[オトコには分からない・・・めくるめく「オンナモノ」の世界] 革命は、何がきっかけとなって起きるのか分からないものだ。ネットの片隅で発信された小さな情報が、パスタの作り方に、さらにはテレビ番組の作り方に革命を起こすかもしれない。[ネットで起きてる最新トレンド] <1位>NEC、厚さ40mmの新スタイルのスリム一体型PCなど夏モデルを発表! IEEE802.11n対応のノートPCも NECは4月16日、パソコン夏モデル発表した。新シリーズのスリムな一体型デスクトップ「VALUESTAR N」など8シリーズ。ノートPCには高速無線LAN規格IEEE802.11n対応のモデルもある。[ニュース一覧] 「デジタルARENA メール」で最新情報を! PC、デジカメ、デジタルAV、ビジネスなど毎日豊富に更新される「デジタルARENA」の情報を素早くお届けするための無料メール配信サービスです。毎週火曜日、木曜日に配信。ぜひお申し込みください! |
[ 140] Windows XPの正体 : 高速化されたスタンバイ状態と休止状態
[引用サイト]
http://www.atmarkit.co.jp/fpc/xp_feature/hibernation/hibernation.html
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一時的にPCの使用を停止する場合、「スタンバイ状態(サスペンド)」または「休止状態(ハイバネーション)」にすることで、消費電力を大幅に抑えることが可能だ。特にバッテリ駆動のノートPCでは、移動中などにスタンバイ状態にしておくことで、消費電力を抑えつつ、作業の停止・再開を迅速に行えるというメリットがある。また、デスクトップPCでも昼休みなどにスタンバイ状態や休止状態にすることで、大幅に消費電力を抑えることが可能だ。 「スタンバイ状態」「休止状態」ともに省電力規格「ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)」のスリープ・ステートで規定されているものであり、それぞれ「S3」「S4」に相当する。ちなみに、ACPIではシステムの電源状況を「S0(フル稼働)」から「S5(ソフトウェアによる電源オフ)」までの6段階で規定している。各状態を簡単に紹介すると、以下の表のようになる。 もう少しスタンバイ状態と休止状態の違いを具体的に説明しておこう。スタンバイ状態とは、グラフィックス機能やハードディスク、そのほかのデバイスの電源をオフにすることで、消費電力を抑えるモードである。ただし、メモリには電力が供給され、実行中のデータがそのまま保持されるため、電源オフ/オンと違って作業を中断した状態からの再開が可能である。また、スタンバイ状態からの復帰も数秒程度と速い。しかし、メモリへの電力供給が行われるため、ノートPCのバッテリ駆動でスタンバイ状態を長時間続けると、バッテリ不足になってしまうこともある。 休止状態とは、ハードディスク上にメモリの内容を退避してから、メモリを含む各デバイスの電源をオフにするモードである。そのためハードディスクには、搭載メモリとほぼ同じ容量の休止状態用のデータ退避領域が確保される。スタンバイ状態とは異なり、完全に電源オフと同様の状態となるため、ノートPCのバッテリ駆動でも休止状態を維持し続けることが可能だ(バッテリの電力は消費されない)。しかし、メモリの内容をハードディスクに退避したり、読み出したりしなければならないため、その分だけ休止状態への移行や復帰に時間がかかってしまう。 このようにデバイス側から見ると、スタンバイ状態、休止状態ともに電源オフとほぼ同様の状態になっていることが分かる。そのため、各状態への移行にはシャットダウンと、復帰にはシステムの起動(電源オン)とほぼ同様のデバイスならびにデバイス・ドライバの終了/初期化作業が必要になる。つまり、この時間の長さが移行/復帰時間に大きく影響を与えることになる(電源オフ/オンとの違いは現在のデバイス・ドライバのステータスを保存/復帰するかどうかである)。また、スタンバイ状態/休止状態の間にデバイスが取り外されたり、付けられたりする可能性があるため、すべてのデバイスに対して起動時と同様のチェックが必要となる。特にレガシー・デバイスのシリアル/パラレル・ポートなどは初期化に時間がかかるし、IDEデバイスなども接続されているかどうかをチェックするのにタイムアウトを待つため数秒が必要とされる。こうした時間の積み重ねによって、Windows 2000などではスタンバイ状態からの復帰で数秒、休止状態からの復帰で数十秒程度かかっていた(この時間はシステム構成によっても大きく異なるが)。 そこでWindows XPでは「Fast Resume」「Fast Boot」と呼ぶ、起動やスタンバイ状態への移行、復帰を高速化する仕組みを採用することで、スタンバイ状態からの復帰で5秒、休止状態からの復帰で20秒を目標として開発している。この「Fast Resume」「Fast Boot」とは、終了/初期化作業を並列化するなどして高速化を図るというものだ。 休止状態の場合、メモリの内容をハードディスクに書き込んだり、読み出したりする必要があり、搭載するメモリ容量が多くなるほど(より正確にはメモリ使用量が増えるほど)時間がかかってしまう。その時間を短縮するため、Windows XPではメモリの内容を圧縮して容量を減らしてからハードディスクに保存したり、IDEの高速な転送モードであるUltra DMAモードを利用したりして高速な書き込み/読み出しを実現している(Windows 2000までは互換性を重視して低速なPIOモードが使われており、Ultra DMAモードは利用されていなかった)。もちろん、古いノートPCなどでUltra DMAモードの利用に問題がある場合は、従来と同様PIOモードによる書き込み/読み出しとなる。 では、実際にこうした工夫によってWindows 2000に対して、Windows XPではどの程度の高速化が図られているのか計測してみた。テストに利用したのは、デルコンピュータのオールインワン・ノートPC「Inspiron 2500」である。テストは、何もアプリケーションを起動していない状態(テスト1)と、Microsoft Word 2000およびInternet Explorerを起動しネットワークに接続している状態(テスト2)の2種類で計測した。これは、メモリの使用量がスタンバイや休止状態の移行/復帰速度に与える影響を見るためだ。また、それぞれハードディスクの転送モードをPIOとUltra DMAに設定して計測した。それぞれPIOモード4(最大転送レート16.6Mbytes/s)とUltra DMAモード4(同66.6Mbytes/s)で動作している。 移行は[シャットダウン]ダイアログの[OK]ボタンをクリックしてから、スタンバイ状態を意味する電源ランプが点滅に変わるまでを計測している。また、復帰については電源ボタンを押してから、Windowsの画面が表示されるまでを計測した。 移行は[シャットダウン]ダイアログの[OK]ボタンをクリックしてから、電源ランプが消えるまでの時間を計測している。また、復帰については電源ボタンを押してから、Windowsの画面が表示されるまでの時間を計測した。 移行は[シャットダウン]ダイアログの[OK]ボタンをクリックしてから、スタンバイ状態を意味する電源ランプが点滅に変わるまでを計測している。また、復帰については電源ボタンを押してから、Windowsの画面が表示されるまでを計測した。 移行は[シャットダウン]ダイアログの[OK]ボタンをクリックしてから、電源ランプが消えるまでの時間を計測している。また、復帰については電源ボタンを押してから、Windowsの画面が表示されるまでの時間を計測した。 このようにWindows XPの休止状態への移行時間は、Windows 2000に比べ16〜75%とケースによって大幅に高速化されていることが分かる。また、Windows 2000ではPIOモードとUltra DMAモードのどちらでも、ほとんど速度に違いがないのに対し、Windows XPでは明らかに休止状態への移行に際してUltra DMAモードが有効に働いている。さらに、テスト1とテスト2を比較すると、Windows 2000では休止状態への移行がテスト1に比べてテスト2が4秒ほど遅くなっているのに対し、Windows XPではPIOモードで1秒ほど遅くなっている程度で済んでいる(Ultra DMAモードではなぜか1秒ほど速い)。一方、スタンバイ状態への移行/復帰ともにWindows 2000とWindows XPの差はわずかだ(Windows XPのスタンバイへの移行が遅いのは、グラフィックスの終了処理が遅いためと思われる)。これは、デバイス・ドライバの初期化にかかる絶対時間が短いため、並列化の効果が分かりにくいこと、テストに用いたノートPCに搭載されているデバイスの数が少なかったことなどが要因として考えられる。また、今回のテストに用いたInspiron 2500はチップセット内蔵のグラフィックス機能を使っているため、画面の再描画が行われない(メモリに画面データが保持されている)ため、全体として高速であることも影響しているだろう。ただ、わずかだが、高速化されていることからも、並列化の効果はあるものと思われる。 なお、デバイス・ドライバの初期化などの状況をより詳しく調べるには、Microsoft提供のBootvis.exeというソフトウェア・ツールを使うとよい(Bootvis.exeの入手先)。以下の画面は、Inspiron 2500でBootvis.exeを実行し、スタンバイ状態と休止状態をトレースしたものだ。このように各デバイス・ドライバの初期化に必要な時間などがビジュアルに表示される(デバイス自体の初期化などの時間はトレースできないため含まれていないことに注意していただきたい)。本来ならば、Windows 2000との比較が行えるとよいのだが、Bootvis.exeはWindows XP専用のツールであり、残念ながらWindows 2000では動作しない。 この画面を見ると、スタンバイ状態/休止状態への移行において、ac97intc.sys(AC'97サウンド)、mouclass.sys(マウス)、kbdclass.sys(キーボード)、cd rom(CD-ROMドライブ)が並行して終了動作していることが分かる。また、スタンバイ状態と休止状態では、初期化されるデバイス・ドライバの数も異なるようだ。このようにBootvis.exeを使うことでも、Windows XPのデバイス・ドライバの初期化が並列に行われていることが確認できる。 画面左側がスタンバイ状態への移行、右側がスタンバイ状態からの復帰を示している。ac97intc.sys(AC'97サウンド)、mouclass.sys(マウス)、kbdclass.sys(キーボード)、cd rom(CD-ROMドライブ)のスタンバイ状態への移行が並列して動作していることが分かる。また、i81xnt5.sys(Intel 815EMチップセット)の終了/初期化に時間がかかっていることも分かる。 [Driver Delay]のウィンドウ左側のデバイス・ドライバのリストを見ると、スタンバイ状態と比べて数が増えていることが分かる。やはりi81xnt5.sys(Intel 815EMチップセット)の終了/初期化に時間がかかっている。 ●ホワイトペーパーダウンロードセンター●製品資料/技術文書/導入事例/講演資料/Webキャスト……有力ITベンダー企業提供の独自資料が盛りだくさん! TCP/IPインターネットワーキング 〜RFCに基づくインターネット主要プロトコルの仕様・動作・解析〜 3G携帯電話やWi-Fi、WiMAXなど無線通信の多様化が進行中。こうした短周期の動きの影で大きなうねりが起きていそう。その勝ち組みは? 市場調査によるとブレード・サーバが著しい成長を見せている。ブレード・サーバ成長の理由は何か、またさらなる成長を阻害する要因はないのかを探る 相次ぐ半導体ベンダの撤退報道。背景には、半導体工場への投資リスクが高いことがある。垂直統合型の半導体ビジネスは限界なのか? Intel Xeonなどがサポートする仮想化支援機能とは、またその機能がもたらすメリットとは。Intel VTのロードマップと機能を解説する Insiderフォーラム トップ|会議室|利用規約|プライバシーポリシー|サイトマップ |
[ 141] 新たな超伝導状態
[引用サイト]
http://www.kek.jp/newskek/2003/julaug/PrOs4Sb12.html
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今日は、KEKの陽子加速器で生成されるミュオンという粒子を使って、今までの常識を越えた超伝導状態がある金属の中で実現していることを示す大変興味深い結果が得られた、という話題をご紹介いたします。従来のものとは異なり、この超伝導は驚くべきことに磁石としての性質も同時にあわせ持っており、このため超伝導体内に磁場が発生しているのです。今回この磁場を観測することに成功しましたが、金属系の超伝導体としては初めてです。 金属に電圧をかけると電流が流れます。普通の金属には電気抵抗があるので、電流の大きさは電圧に比例します。これはオームの法則と呼ばれていて、学校で習ったことがある人もいるでしょう。ところがオランダの物理学者カマリン・オンネスは極低温の物質の性質を調べているうちに、1911年、絶対温度で4.2度(摂氏マイナス269度)で水銀の電気抵抗が完全にゼロになる、という現象を発見しました。この現象は超伝導と呼ばれ、その仕組みは長い間、謎とされてきましたが、1957年、三人の物理学者バーディーン、クーパー、シュリーファーによって説明されました。それによると、超伝導とは、二つの電子がクーパー対と呼ばれるペアを作り、金属の中をスムーズに動けるようになった状態に対応します。本来、電子は自転(スピン)により小さな磁石となっていますが、このペアは互いに逆方向に自転する電子同士により作られるため、この磁石としての性質を打ち消しあっています(図1)。よって個々のクーパー対と同様に、その集まりである超伝導体も磁石としての性質を持ちません。 この理論は三人の頭文字を取ってBCS理論と呼ばれており、三人はこの業績で1972年のノーベル物理学賞を受賞しました。この理論は金属や合金が極低温になった時の状態をたいへんよく説明することができ、超伝導の標準理論となっています。 その後1986年になって、ある種の銅酸化物がそれまでの常識では考えられないような高い温度で超伝導の性質を示すことが発見され、大きなニュースとなりました。この酸化物での高温超伝導は上記のBCS理論ではうまく説明できないことがわかっていて、今も研究が続いていますが、超伝導状態が非磁性という点では変わりはありません。 この常識を覆す明らかな例外が見つかりました。充填スクッテルダイトと呼ばれる化合物の一つで、2002年に超伝導になることが見出されたPrOs4Sb12(プラセオジウム、オスミニウム、アンチモン [ 1:4:12の比率で ] で構成される超伝導体)です(図2)。超伝導になる温度(転移温度)は、絶対温度で1.8度(摂氏でマイナス約271度)です。東京都立大学とKEKの中間子科学研究施設のグループは、ミュオン・スピン緩和法と呼ばれる実験手法を使って、この物質内部の原子スケールでの磁場を精密に調べました。ミュオンはスピンを持った素粒子です。スピン方向をそろえたミュオンを物質内部に注入し、原子一つひとつが及ぼす小さな磁場によってそのスピン方向が時間の経過とともにバラバラになっていく状況を測定します。この実験に用いた装置(写真1)は、そのような原子レベルでの磁場に対して世界で最も高い測定感度(約0.1ガウス)を誇っています。さらに、希釈冷凍機と呼ばれる特種な冷凍装置を備えているので、絶対温度0.02度という極低温まで測定を行うことができます。周囲の磁場をゼロにした中で、この物質内部の磁場をミュオンで観測しながら温度を徐々に下げていったところ、超伝導に転移する温度以下になった時に新たに発生した内部磁場を検出することに成功したのです。磁場の大きさは、最大でも1.2ガウス程度であり、地磁気の0.5ガウスの2倍程度です。この実験結果は、個々のクーパー対が磁石としての性質を持っており、さらに、それら全体が皆そろっていると考えると説明ができます。これは金属系の超伝導体では初めての発見で、それ以前は、酸化物系超伝導体のSr2RuO4(ストロンチウム、ルテニウム、酸素 [ 2:1:4の比率で ] で構成される超伝導体)が唯一、類似の振る舞いを見せることが報告されていました。 どのような仕組みでクーパー対が磁石になりうるのでしょうか?理論的に二つの可能性があります。一つは、スピンが同じ方向を向いた状態でペアを作っている場合です。打ち消しが起こらず、磁石になります。もう一つは、2個の電子が互いのまわりをぐるぐる回りながらペアを作っている場合です。電子の運動は電流に相当しますから、電磁石の原理で磁石になります。このどちらが原因であるかを今回の実験から判定はできませんが、もしかすると、スピンと電子の運動の相互作用(スピン軌道相互作用)が十分強く、そもそも両者を区別できない状況にあるのかもしれません。いずれにしてもBCS理論の枠組みを越えた特異な超伝導状態であることは間違いないと考えられています。 今後明らかにする必要がある重要な問題は、電子間に引力をもたらし、磁石の性質をもったクーパー対を形成する媒体(接着剤)は何かということです。BCS理論で説明される従来型の超伝導は、フォノンと呼ばれる原子振動の波ですし、銅酸化物超伝導体やCe・U(セリウム・ウラン)化合物で見られる重い電子超伝導体では、磁気揺らぎだと考えられています。PrOs4Sb12では、Pr(プラセオジウム)イオンの電子雲の歪み(四極子と呼ばれる)の揺らぎがこれを担っている可能性があります。PrOs4Sb12のもう一つの面白い特徴は、この物質中を動き回る電子の見かけ上の重さが非常に大きくなっていることです(真空中の電子の数十倍、重い電子状態と呼ばれます)。電子が重くなる仕組みと異常な超伝導に、何らかの関連があるのかもしれません。 今回の発見は、異常な超伝導状態を研究する貴重な場をもたらしました。このような状態がどのようにして発生するのかの理解が進めば、従来では考えられなかったようなより高い転移温度を持つ超伝導体が見つかるかもしれません。今後の研究が、超伝導現象のより広い系統的な理解につながることに期待しましょう。 クーパー対の概念図。通常のクーパー対(上)では、スピンが互いに逆方向を向いた電子がペアを組み非磁性である。PrOs4Sb12では、スピンが同じ方向を向いているか(左下)、または、互いの周りをぐるぐる回ることにより磁石としての性質を持っていると考えられる。 充填スクッテルダイト型超伝導体PrOs4Sb12の結晶構造。12個のSb(アンチモン)がカゴ状にPr(プラセオジウム)イオン(赤)を包んでいる。青はOs(オスミニウム)。 スピンのそろっている程度を表す「非対称性(Asymmetry)」と呼ばれる量の時間依存。超伝導転移温度1.8K以下では、物質内部に新たな磁場が発生したことにより非対称性が速く減少。 内部磁場の分布巾を表す量Δ(久保-鳥谷部関数に含まれるパラメタ)の温度依存。1.8K以下の超伝導状態におけるΔの増大は、新たな内部磁場の発生の証拠。 |
[ 142] うつ状態の分類
[引用サイト]
http://www.nakaoclinic.ne.jp/disorders/dep3_1.html
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うつ病は何種類かのタイプに分類されています。専門的な分類は煩雑ですので、わかりやすくするために便宜的な分類をしてみました。 誰でも、人生のある時期に愛情や依存の対象を喪失して、抑うつ感情を経験します。これを「対象喪失」といいますが、配偶者の死、離婚、近親者の死、失恋などという形で経験されます。あるいは、引っ越し、転勤、昇進、結婚、進学など、環境や役割が変化したとき、地位や財産を失ったときや病気や事故で身体が傷ついたときにも喪失体験が引き起こされます。 喪失体験が起こると、急性の不安状態になったり、現実を否認したり、回想にふけったりといった、様々な感情体験を繰り返し、その後に悲しみから立ち直ることができるのです。これを、「悲哀の仕事」といいますが、1年程度の期間がかかるといわれています。このようなとき、落ち込みはあっても、仕事や家事などの日常生活を維持していけるのであれば、正常範囲のうつ状態と考えてよいでしょう。しかし、このような「対象喪失」をきっかけにして、本当のうつ病になってしまうこともあります。 「悲哀の仕事」で大切なのは、苦しい作業であっても放置してはいけないということです。もし完了しないままに放置しておくと、自分でもそれが原因と気づかないままに、慢性的な抑うつ気分に悩まされたり、身体症状に変化して持続することがあります。また、何十年もたってから、あることをきっかけにうつ病となり「悲哀の仕事」をやり直さなければならないこともありえます。このような「悲哀の仕事」をなしとげるためには、カウンセリングを受けるなどの適切な精神的サポートが必要な場合もあります。 現代社会では、軽症のうつ病が増えているのが特徴です。これは、社会生活上のストレスが増えてきていることと関係していると考えられますので、メンタルヘルスの観点からはたいへん重要な問題です。 軽症とはどの程度のものかといいますと、(本人自身は、相当、苦しんでいる場合も多いのですが、)仕事などは一応こなせていて、他人からみるとほとんど変化がないように見える程度のものと考えてよいでしょう。 軽症うつ病と重いうつ病(大うつ病)の関係については、両者は根本的には同じもので、うつ病は軽いものから重いものまで連続的に存在していると考えられています。ですから、軽症うつ病でも時間が経過すると重いうつ病になるということは実際にあることで、軽症だから放置しておいていいということではありません。 また、このような軽度のうつ状態が、だらだらと2年から3年続くこともあります。それは次に述べる「気分変調症」と、呼ばれています。 気分変調症とは、軽度の抑うつ気分、広範な興味の消失や何事も楽しめないという感じが、長い期間(2年以上)続く状態をいいます。 気分変調症では、疲労感が持続したり、「自分は価値がない」という考えや、自己嫌悪感や罪悪感を伴うということがよくあります。「いつもみじめに感じている」と表現されたり、極端な場合、「生まれてから、ずうっと、ゆううつだ」というような訴えがなされる場合があります。さらには、社会から引きこもってしまうこともあります。 そこまででなくとも、余暇や趣味を楽しめなかったり、結婚生活が行き詰まった状態になりがちです。また、このような症状に不安感が慢性的に伴うこともよくあります。ある調査では、人口の3%から4%は、この気分変調症にかかるといわれています。社会的あるいは心理的な慢性ストレスとの関係も指摘されています。 従来、このような状態は、未熟である、あるいは自己愛の傾向が強いというような性格の関与が大きいと考えられていました。そのため、このタイプのうつ病は「神経症性うつ病」と呼ばれていました。しかし、抗うつ薬(うつ病の治療薬)がよくきく場合も多いことがわかり、現在では、うつ病の一種であると考えられるようになりました。他方、抗うつ薬がききにくい場合もあり、このような群は、従来からいわれていたように性格的要素に由来する「うつ状態」と考えられています。 このように、気分変調症とは少しあいまいな概念ですが、うつ病と性格的要素や神経症的傾向とが重なりあっているようなものと考えればよいかと思います。いずれにしても、性格傾向のためにうつ状態になっていると単純に考えられていたものにも、生物学的な基盤が見いだされ、薬物治療が効果的な場合がかなり多くあることがわかった意義は大きいと思います。 「大うつ病」とは、いささか大袈裟なネーミングですが、要するに「軽症」ではないうつ病というぐらいの意味です。つまり、軽症うつ病が周りからはわからない程度のうつ病であるのに対し、大うつ病とははた目からみてもそれとわかる程度になったうつ病ということです。 「大うつ病」と「気分変調症」との関係についていえば、ひとつは、「気分変調症」が「大うつ病」に先行して現れる場合があることです。あるいは、「大うつ病」が完全によくならず、軽うつ状態が、だらだらと続き「気分変調症」といえるような状態になることもあります。 躁とうつを繰り返すものを、躁うつ病といいます。躁のときは、気分が明るくなり意欲が高まった状態になり、休まずに働き続けたりします。しかし、あまり躁状態が強くなると、気持ちが大きくなって借金を重ねたり、周りの人とトラブルをおこしたりするようになります。現在では、うつ病と躁うつ病は別の疾患と考えられていて、治療法も異なってきます。 ある特定の季節に症状が現れるうつ病のことをいいます。晩秋から冬にかけて症状が現れて、春先によくなるものが多く、日照時間が関係しているといわれています。普通のうつ病と違って、過眠や過食(特に甘いものを好んで食べる)などの非定型な症状が現れることがあります。 |