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発赤とは?

[ 49] 小児急性中耳炎 | Minds 医療情報サービス |
[引用サイト]
http://minds.jcqhc.or.jp/G0000117_0026.html

CQ:クリニカル・クエスチョン 診断・検査法 Clinical Question 2 急性中耳炎の重症度は,どのようにして判定されるか 推奨    急性中耳炎は,鼓膜所見と臨床症状から軽症,中等症,重症に分類される。(推奨度B)推奨度の判定に用いた報告:Hotomi et al. 2004, 2005 (レベルIIa) 【重症度分類に用いる症状・所見とスコア(本ガイドライン委員会の提案)】 * 3歳未満は3点を加算する 耳痛は0,1,2点の3段階分類 発熱は0,1,2点の3段階分類 啼泣・不機嫌は0,1点の2段階分類 鼓膜の発赤は0,2,4点の3段階分類 鼓膜の膨隆は0,4,8点の3段階分類 耳漏は0,4,8点の3段階分類 耳痛:0(なし),1(痛みあり),2(持続性の高度疼痛)発熱:0(37℃未満),1(37℃から38℃未満),2(38℃以上)啼泣・不機嫌:0(なし),1(あり)鼓膜発赤:0(なし),2(ツチ骨柄あるいは鼓膜の一部の発赤),4(鼓膜全体の発赤)鼓膜の膨隆:0(なし),4(部分的な膨隆),8(鼓膜全体の膨隆)(図2に代表例 上出 2003 )耳漏:0(なし),4(外耳道に膿汁あるが鼓膜観察可能),8(鼓膜が膿汁のため観察できない) 図2 鼓膜所見(膨隆)の重症度分類 【重症度のスコアによる分類】 軽症 5点以下 中等症    6から11点まで 重症 12点以上 上記の重症度を診療時に判定するスコア表の例を表9に示す(表9)。 表9 急性中耳炎診療スコアシート 【背景】急性中耳炎は,重症度に応じた治療が求められ,鼓膜所見と低年齢が重症度と良く相関し,全身症状が軽快していても,鼓膜所見は改善していないことが多く(Hotomi et al. 2004, 2005 ),鼓膜所見を正確に判定して,重症度を把握することが適切な治療法の選択につながる。【解説】急性中耳炎の重症度を判定するために有用と考えられる鼓膜所見,臨床症状を,デルファイ法により選択し,鼓膜所見は,発赤(黄変),膨隆,耳漏の3項目,臨床症状は,耳痛,発熱,啼泣・不機嫌の3項目で,計6項目とした。さらに3歳未満は重症化しやすいため(Hotomi et al. 2004,Rovers et al. 2004,Ovetchkine et al. 2003,Block et al. 2000 )3歳未満の項目を加えた。耳痛は中耳の急性炎症に伴う主要な臨床症状であるが,乳児の耳痛の有無を正確に把握するのは必ずしも容易ではない。耳を頻繁に触る,食欲低下,不機嫌などが主な症状となる場合もある。そのため,啼泣・不機嫌の項目が選択された。上記で採択した6項目の最大スコアを耳痛,発熱,啼泣・不機嫌はそれぞれ5点,発赤(黄変),膨隆,耳漏はそれれ10点として,重症度分類する際に,6項目がどの程度寄与するかをデルファイ法に準じて検討した。その結果,各項目の重みの点数の平均は耳痛:4点,発熱:5点,啼泣・不機嫌:3点,発赤(黄変):6点,膨隆:9点,耳漏:9点となり,啼泣・不機嫌は2段階分類,他の項目は3段階分類となった。啼泣・不機嫌はあり,なしで2段階に分類した。発熱をKaleidaら(1991)は,39.0℃(口腔温),39.5℃(肛門温)を基準に軽症と重度に分類している。一方,本邦では腋窩温を測定する場合が多く,37.0℃以下を正常,37.0-38.0℃未満を軽症,38℃以上を重症とする報告がある(Hotomi et al. 2004, 2005 )。本委員会ではデルファイ法による検討で,37.0℃未満,37.0から38.0℃未満,38℃以上の3段階分類とした。耳痛は,同様にデルファイ法により,なし,痛みあり,持続性の高度疼痛の3段階分類とした。鼓膜の発赤,膨隆,耳漏は各々デルファイ法にて上記に示したように3段階に分類した。その後,この結果をもとに,治療を想定した重症度が討論され,膨隆と耳漏のスコアは同一症例では加算されないため,鼓膜所見の重みが相対的に低下することが問題となった。上記の討論を踏まえて,6項目の最大スコアを耳痛,発熱,啼泣・不機嫌はそれぞれ5点,発赤(黄変)は10点,膨隆,耳漏はそれぞれ20点として,重症度分類する際に,発赤(黄変),膨隆,耳漏の項目がどの程度寄与するかをデルファイ法に準じて再検討した。その結果,各項目の重みの点数の平均は耳痛:4点,発熱:5点,啼泣・不機嫌:3点,発赤(黄変):8点,膨隆:16点,耳漏:16点となった。以上の議論により,最終的な各項目の最大スコアは耳痛:4点,発熱:4点,啼泣・不機嫌:2点,発赤(黄変):8点,膨隆:16点,耳漏:16点とし,3歳未満は6点を加算することにした。次に,重症度分類は,軽症,中等症,重症の3段階とし,上記の作業により決定した臨床所見・鼓膜所見のスコアの総計を,デルファイ法に準じて,10点までを軽症,12から22点までを中等症,24点以上を重症と決定した。以上の鼓膜所見,臨床症状による重症度分類のスコアが,いずれも偶数であるため,各項目のスコアの点数を半分にして簡便化した。すなわち,最終的な各項目のスコアは耳痛:0,1,2点,発熱:0,1,2点,啼泣・不機嫌:0,1点,発赤(黄変):0,2,4点,膨隆:0,4,8点,耳漏:0,4,8点とし,3歳未満は3点を加算し,5点までを軽症,6から11点までを中等症,12点以上を重症とした。【注釈1:鼓膜所見による重症度分類】本ガイドラインでは,重症度分類に鼓膜所見として発赤(黄変),膨隆を項目として選択した。一方,鼓膜の混濁あるいは光錐減弱は,鼓膜の浮腫性変化を示しており,急性中耳炎が改善した後も炎症所見が十分消退しない場合には鼓膜の混濁が認められ,急性中耳炎の治癒判断を行う上で重要な指標となることが報告されている(Hotomi et al. 2004, 2005)。また,発赤と膨隆を指標とした場合と,発赤と膨隆に混濁/光錐減弱の所見を加えたスコアの比較検討では,前者において治癒に関する予後因子の抽出率が不良であった,すなわち,低年齢や肺炎球菌などの従来の報告から予後不良因子とされている因子に関して,発赤および膨隆のみのスコア判定では有意な差が認められなかった(小上ら 2006 )。本ガイドラインでは,急性中耳炎のOutcomeを臨床症状(症状および鼓膜所見)の改善としており,初診時の重症度別の治療選択を目的に作成された。今後,臨床経過を検討するには,鼓膜の混濁/光錐減弱の評価が必要と考えられる。したがって,今回のガイドラインで採用した発赤および膨隆による重症度分類による成績がさらに蓄積された時点で,評価項目の是非についても検討し改訂することとした。【注釈2:デルファイ法について】デルファイ法とは,解答が得られていない問題について,その問題に関する専門家がそれぞれ独自に意見を出し合い,相互参照を行って再び意見を出し合う,という作業を数回行い,多くの専門家の意見を収斂させていく方法である。一度行ったアンケートの集計結果を回答者に提示し,回答者は参加者の回答分布をみて,再度回答する手順を繰り返すことで,回答が固定されたところで終了となる。本診療ガイドラインでは,急性中耳炎の重症度を判定するための鼓膜所見,臨床症状で選択すべき項目,各々の項目の重み付け,軽症,中等症,重症の3段階分類する際のスコアの点数をデルファイ法により決定した。さらに,軽症,中等症,重症の症例に選択される治療法についてもデルファイ法により決定した。【参考文献】 1) 上出洋介.小児急性中耳炎の鼓膜所見に対する病期分類の試みとその検証.耳展 2003;46:17-30. 2) Hotomi M, Yamanaka N, Shimada J, Ikeda Y, Faden H. Factors associated with clinical outcome in acute otitis media. Ann Otol Rhinol Laryngol. 2004;113:846-52. 3) Hotomi M, Yamanaka N, Samukawa T, Suzumot M, Sakai A, Shimada J, Ikeda Y, Faden H. Treatment and outcome of severe and non-severe acute otitis media. Eur J Pediatr. 2005;164:3-8. 4) Rovers MM, Schilder AGM, Zielhuis GA, Rosenfeld RM. Otitis Media. Lancet. 2004;363:465-73. 5) Ovetchkine P, Cohen R. Shortened course of antibacterial therapy for acute otitis media. Paediatr Drugs. 2003;5(2):133-40. 6) Block SL, Kratzer J, Nemeth MA, Tack KJ. Five-day cefdinir course vs. ten-day cefprozil course for treatment of acute otitis media. Pediatr Infect Dis J. 2000(c);19(12 Suppl):S147-52. 7) Kaleida PH, Casselbrant ML, Rockette HE, Paradise JL, Bluestone CD, Blatter MM, Reisinger KS, Wald ER, Supance JS. Amoxicillin or myringotomy or both for acute otitis media:Results of a randomized clinical trial. Pediatrics. 1991;87:466-74. 8) 小上真史,保富宗城,鈴本正樹,山内一真,森山智美,藤原啓次,山中 昇.急性中耳炎の予後因子に関する検討 Otol Jpn. 2006;16:75-80.  

 

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