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示しとは?
[ 119] 社会経済分析ガイドライン>考え方>解析結果の示し方
[引用サイト]
http://staff.aist.go.jp/kishimoto-atsuo/guideline/intro05.htm
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1.対策によって新たに生ずる影響(費用と効果)の項目を,できるだけ網羅的に示す. 2.挙げられた影響(費用と効果)のうち,可能なものを,定量的に,あるいは金銭的に示す. 通常,費用の多くは金銭単位(¥)で表されるが,効果は多様な物的単位で表される. この段階が情報量が最も多い段階であり,いったんこの段階で分析結果を示すことが望ましい. 意思決定者(規制担当省庁や企業の環境管理部門など)はこれらの情報を自分なりに加工し,意思決定のための1つの重要な参考情報とすることができる. 多基準分析(multi-criteria analysis)の1つの形であるということもできる.英国において道路を新たに建設する際に用いられている方法である. 3.さらに続いて,これらの数字を様々な方法で集計して,様々な解析を行うこともできる.解析方法の詳細は,◇結果の見せ方で紹介する.以下では簡単に概要を紹介する. ここでは,費用効果分析(cost effectiveness analysis)と費用便益分析(cost benefit analysis)の違いについてだけ説明する.両者はともに効率性の達成を目的とした方法であるが,前者は相対的な効率性,後者は絶対的な効率性を追及している. 費用効果分析のコンセプトは非常に単純である.「同じ額のお金を使うならば,効果の多い使い方が望ましい」あるいは「同じ効果が得られるならば,より安く達成できる方が望ましい」というものである.この考え方に異を唱える人は少ないだろう. 後者を定式化すれば,対策によって「かけられた費用」を「得られた効果」で割って,「1単位の効果を獲得するためにかけられた費用」を計算することになる(下の式).いくつかのオプションがあれば,この数字の最も小さいものから順に実施していくことが効率的である.そうすることによって,「決められた費用で最大の効果を達成する」あるいは「決められた効果を最小の費用で達成する」ことが可となる. 費用便益分析とは,費用効果分析で計算された「得られた効果」を金銭の単位で表して「得られた便益」とした上で,「かけられた費用」と比較する方法である.「得られた便益」から「かけられた費用」を差し引けば,「純便益(net benefit)」が計算される(下の式).これがプラスならば,その対策を実施することは社会にとって有益であると判断される.逆にマイナスならば,その対策は実施しない方が社会にとって有利であることを示す. 費用効果分析は,対策間の順位付けには役に立つが,対策ごとの是非が判断できない.これに対して費用便益分析は,純便益の大きさによって対策の優先順位を付けることができるだけでなく,対策ごとにその是非が判断できる. ただし,化学物質への暴露を削減する対策を評価する場合,「得られた便益」を計算するためには,排出削減によって人間の健康影響や生態系への影響がどのくらい削減されるか,および,それらが,どれくらいの金銭的価値に相当するか,という定量的な情報が必要である(後述). 費用便益分析および金銭評価手法については,経済理論的な基礎付けがあることもあって,教科書には比較的詳しく載っているが,実際には,データの不足,不確実性の大きさ,金銭価値化への一般的な抵抗感などが障害となり,実際に利用されている場面は意外に少ない. また,意思決定のためには金銭価値化まで必要ない場合もある.つまり,実際には,費用と効果がバラバラに示された状態や,費用効果分析による優先順位付けで意思決定には十分である場合が多い. |