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左右とは?

[ 79] 左右社
[引用サイト]
http://d.hatena.ne.jp/sayusha/

「グラフィックデザイン 20年前といま」と題して、クラフト・エヴィング商會、原研哉、佐藤雅彦、山口信博、祖父江慎、鈴木一誌、戸田ツトムの「20年前といま」を、デザインジャーナリストの臼田捷治さんが構成・執筆しています。無名時代の貴重な作品も掲載です。
表参道の青山ブックセンター本店の入口横で、2月1日〜13日まで、戸田ツトム制作の近刊の「graphic/design」3号の巨大ポスターが貼られます。
緑色と黄色がいい感じです。3号の特集は「この人たちの20年前の仕事といま」。デザイン・ジャーナリストの臼田捷治さんが、8人のデザイナーたちの「20年前といま」を物語ります。取り上げられるデザイナーは、クラフト・エヴィング商會、佐藤雅彦、原研哉、山口信博、祖父江慎、鈴木一誌、戸田ツトムです。
「FIGAROjapan」12月20号の読書特集で、温水ゆかりさんが『奇妙な凪の日』を取り上げられています。すてきな文章で、全文、紹介します。
「ページを繰りながら草間彌生を撮ったもの? と思ったら、ルワー・ワームのゴミだった(念のため、草間作品をゴミと言っている訳ではありません)。腐らない廃棄物の山、腐る豊作ミカンの山、夥しい水子地蔵の列。生理を直接抉るような蠢くモノモノの写真に、皮膚が粟立つ。これらを「豊饒なる貧困」→「現在進行形で生成する廃墟」として論じる斎藤環氏(精神科医)の文章が秀逸。氏の造語「中景」という概念も刺激的で、読み逃すにはあまりに惜しい現代を読み解くキーワードだ」
ちなみに、温水さんは、「写文集」というくくりで、ほか二冊、藤原新也『黄金の犬』と都築響一『バブルの肖像』を取り上げています。この三冊に囲まれると、内蔵にまで衝撃が響きそうです。
日刊ゲンダイ10月13日付、「GRAPHIC」欄で、『奇妙な凪の日』が取り上げられました。五木寛之の名物コラム「流されゆく日々」の横に掲載です。
写真は、不法投棄のゴミと一緒に捨てられていた小犬を撮ったものが掲載。「宴の後のような荒涼とした風景がそこに広がる。それらは、前ばかりを向いて生き急ぐ現代人が通った後に広がる光景だ」とあります。「読者はやがて得たいの知れない居心地の悪さを感じるに違いない。なぜならば、その風景の中にかついいたはずの自分自身の姿を見つけるからだ」と結ばれています。
写真は、小学生がもつ防犯ブザーを上から撮ったものです。「ランドセルにおそろいの防犯ブザーをぶら下げ、登校する小学生たち。不穏な時代だからと分かってはいても、写真で見せられるとやはり異様な感に打たれる」とあります。「悔恨のような静けさに包まれ、まさに凪を思わせる光景は、後戻りできない現実を私たちに突きつけてやまない」(清)と結ばれています。
「FRIDAY」11月3日号で、『奇妙な凪の日』が3ページにわたり紹介されました。タイトルは、「安倍首相、これでもわが国は美しいですか? 「病んだニッポン」ーー写真家・長谷川健郎の渾身フォト」です。
茶畑の間に立つ第二東名高速道路の太い柱。円筒状の突起が四方に突き出た脳波測定ヘルメット。北朝鮮工作船から見つかった遺留品……などの写真が掲載されています。「税金垂れ流しっぱなしの公共事業、緊迫化する北朝鮮情勢、犯罪と子ども……。「カントリー・アイデンティティ」を抱くにはほど遠いこの国の「かたち」を切り取ったルポルタージュ」とリードにあります。
週刊朝日10月27日号の書評欄で、『奇妙な凪の日』の著者・長谷川健郎さんが1ページ、インタビューされました。タイトルは「「美しくない国」日本の風景」
「一見何でもない光景なのだが、「何だろう?」と見入っていまう写真集だ」と始まる、朝山実さんのインタビュー。取り上げられる写真は、サラリーマンが緑色のプールに浮かぶ写真〈癒しをもとめるサラリーマン〉と、借り主が失踪した直後のモノが散乱した部屋を撮った〈行方不明となった借り主〉。「人のいない写真が大半。人を写す際には「顔がわからないように」という条件が課せられた。その制約が、逆に見る者の想像を掻き立てる」としています。「〈撮影を〉歓迎されることはなく、撮影許可を得るために管理者と粘り強く、ときには数ヶ月も交渉を重ねた」とあります。「一現場で、発表は一枚。撮られた事態は、すべて現在も進行中だ」と結ばれ、長谷川さんの撮影現場の様子を伺いつつ、写真の価値を伝えています。
日経マガジン(日経新聞より第3日曜発売)10月15日号の最終ページで、『奇妙な凪の日』が書評されました。
「1993年から2005年の間に撮影されたのは、紛れもない日本の断面。「われわれの視野から疎外され、結果的には隠蔽されてきた『見たくない現実』」だ」と、齋藤環さんの文を交えて内容を紹介。そして初田聡記者は「ともすれば人は、心地よいものだけ、見たいと思うものたけを見てしまう。目をそらさず、現実に立ち向かうことの意義をかみ締めたい」とジャーナリスティックな視点から写真集を批評しています。
日経新聞夕刊2006年10月11日付、エンジョイ読書欄[目利きが選ぶ今週の3冊]にて、『奇妙な凪の日』が竹内薫さんによって大きく書評されました。
「……もはや「時間」は消えてしまう。まさに「凪」と形容するしかない、シュールレアリスティックな芸術写真が、そこにはある」と、サイエンスライターである竹内さんは「時間」の視点からこの写真集を語られています。この欄は、評価が★によって表わされますが、この日の最高得点でもある★四つ(=読みごたえたっぷり、お薦め)。「ふだんのニュースで見聞きしているはずなのに、あらためて見てみると、その光景は、見る者に大きな衝撃を与える。……ここには、現代文明が抱え込んだ、どうしようもない問題の数々が、時を超えて「告白」されている」と写真集を位置づけています。
朝日新聞2006年10月8日付、書評欄[視線]にて、『奇妙な凪の日』が立松和平さんによって書評されました。
立松さんは、「恐ろしい光景を、よくここまで集めたものである。何が恐ろしいかといえば、私たちが日常生活の中で見慣れている風景で、しかもその意味を説明されるまでもなく心の底でよく知っている光景が、次から次へと展開されるからだ」と、冒頭、書かれています。文章に添えられた写真は、巨大な山を築いているワイン空きビンの写真です。埼玉県のビン回収業社での光景です。「私たちの国は、もしくは時代は、ここまでやってきたのである。……ボトルを捨てた時の手の感触までが甦ってくる」。最後に、立松さんは、「写真家が一枚一枚の写真に込めたメッセージは深く、滅亡という最終局面を黙示している」と、この写真を評価しています。
週刊現代2006年10月7日号、巻頭グラビアで8頁にわたり、長谷川健郎写真集『奇妙な凪の日』の写真が紹介されています。題して、
反骨カメラマンの集大成「これが本当の「美しい、日本。」」写真・文◎長谷川健郎、とあります。大迫力の8頁です。
文章で、長谷川さんは、「日本の経済的な豊かさの内部では、目を覆いたくなるほど凄惨な事が起きている。ここ数年をみても、年に3万人以上が自殺し、3万人ほどの女性が人工妊娠中絶を受けている。刑事事件を起こした少年は1万人を超える。(略)日本人の心は、平和の中でねじ曲がっている。平和に思える国の凄惨な現状、まさに「奇妙な凪の日」とも呼ぶべき光景だ」と書かれています。
グラビアの最後の写真は、写真集でも反響の大きい、ゴミと一緒に捨てられている小犬の写真です。長谷川さんのキャプションに、「写真の小犬は、この日以来、我が家の一員となった。「チッチ」と名付けられた犬は、13年経った今も健在である」とあります。
朝日新聞2006年8月24日夕刊「テークオフ」欄で、graphic/designで連載中の加島卓さんが紹介されました。タイトルは「「感性」「センス」をまじめに学問 加島卓さん(30)メディア研究」以下、一部を引用します。
日常的によく使われる「感性」や「センス」。だが、それが具体的にどんな能力なのか誰も説明できない。にもかかわらず、広告業界などクリエーティブな領域では、殺し文句のように使われる。なぜ、いつから、どのように、「感性」や「センス」がクリエーターの能力を示す言葉となったのか。
卒業後、広告制作プロダクションに就職し、デザイナーとして3年間勤めた。転職も会社の倒産も経験した。その後、2年間の研究生を経て、27歳で大学院へ。現在は博士課程で、社会学の北田暁大助教授の「弟子」。研究と同時にデザイナーとして、北田氏の著作『〈意味〉への抗い』の装丁などもしている。
新創刊されたデザイン誌「グラフィックデザイン」で、「デザイナーと素養」という連載を始めた。「教養」と「素養」を明確に分けて論じている点が、ユニークで面白いと評判だ。(中島鉄郎)
上野公園の一角座という仮説映画館で寺門孝之さんの「映画画」が見られるというので行ってきました。ロビーに展示。『ゲルマニウムの夜』や『赤目四十八瀧心中未遂』を題材とした「映画画」です。映画のなかのへんな登場人物たちが、墨の色に浮かび深く聖化されているようでした。寺門さんの天使画は「graphic/design」の創刊号と2号でも見られます。ここでも浮き上がっています。
文化女子大学の造形学部学生による作品集「造形学部プレゼンフォーラム」を制作していて、その発表を見てきました。生活造形学科と住環境学科があり、二つの学生が作品を学生や教師たちを前に作品を紹介します。まず驚くのは、作品の発想の豊かさ。たとえばゴミ箱を照明器具にしてしまった作品がありました。光源が中にあり、箱に紙くずを入れるとその積み重なりが模様となって広がりました。ゴミが美しい…。それからプレゼンのうまさ。パネルディスカッションで、デザイナーの廣田尚子さんが「一度全面的に基礎を受け入れたから研究が始まる学問とちがって、デザインは小さな思い付きからそれをかたちへと展開するために技術を身につけていく」と言っていましたが、プレゼンのうまさはそのあたりとも関係しているかもしれません。
「graphic/design」2号に、石川九楊さんの連載「国字つれづれ」があります。第1回目は、「「「国語」は「日本語」ではない」です。どうして日本に「国語」なる教科が存在するのか。石川さんの文で、はっきりします。「働」も「畑」も中国の漢字にはありません。日本独自の漢字です。それを国字といいます。のみならず、石川さんは、平仮名まで「国字」に入れてしまいます。亡くなられた白川静さんは、甲骨文字から漢字の由来を解きおこしていきました。石川さんは、それ以降の漢字の変遷を、ダイナミックに描きます。
「廃墟には生きているものと、死んでいるものがあるんじゃないかなあ」と、『奇妙な凪の日』の長谷川健郎さん。写真に撮られているのは、「成長する廃墟」とも呼ぶべき妖しい光景です。死に向かうのではなく、成長していく廃墟。そうした奇妙な空間が、生活の場から至近距離にあるという点で、二重の意味で「不思議」な社会に、ニッポンは突入している気がします。斎藤環さんの解説は、その事態に見合う言葉を探そうとするかのような文。「撮りながら感じながらもモヤモヤとしていたものが、天から言葉として降ってきて晴れやかにしてくれた解説」と長谷川さんは言っていました。
『奇妙な凪の日』に乱丁があるということ。まずp8、p14、p26……とつづくので、ずいぶん多いなと思ったところ、デザインによる写真レイアウトを指されてしました。ご説明して納得していただきましたが、今回の戸田ツトムのデザインは見物です。カバーの裏側は普通刷りませんが、今回は青く印刷されています。カバーの折り返しの部分は13センチです。最初15センチの長さにしようとしたところ、紙の関係でそれが最長の長さでした。表紙はオレンジです。すると、斜め上から見ると、白(カバー)、オレンジ(表紙)、青(カバー裏)が、微妙に重なり波をうち、とてもいい感じになっています。13センチという長さが効果を発揮しています。
先日、取次のJRCにいくと、見かけない黄色い注文用紙を見せていただき、そこに「graphic/design」no2.10冊注文、と書かれていました。ソウルにある書店からの注文だそうです。東アジアのなかで、日本のデザインは注目の的となっています。そのあたりのことは、「d/SIGN」(太田出版)no.13の杉浦康平さんのインタビューでも知ることができます。
10月13日より、青山ブックセンター本店(表参道)入口横に、『奇妙な凪の日』の巨大ポスター(戸田ツトム制作)が貼られています。写真は、朝日新聞でも掲載となった「ワイン空きビンの山」と「撤去されたピンク看板」です。大きくなると別の迫力があり、ABCの岸さんは「わー」と思わず声をあげられてしました。10月30日まで見ることができます。
クラフト・エヴィング商會、佐藤雅彦、原研哉、山口信博、祖父江慎、鈴木一誌、戸田ツトム
「豊饒なる貧困。饒舌なる無音。静謐にして不穏。ライブなのに懐かしい」(斎藤環)ーー盲導犬の「老犬ホーム」、青刈りされるイネ、青いザリガニ、プラスチックの墓群、コバルトブルーの水に沈む原子炉炉心、閉じ込められるフラミンゴたち、天然記念物ニホンカモシカの頭蓋骨が眠る倉庫、富士山麓に染み込む毒性物質……決して見たことのない、しかし確かに見たことのある……現代ニッポンの驚くべき「風景写真集」。
長谷川健郎(はせがわけんろう) 1950年、福岡県生まれ。九州大学芸術学部写真学科卒業。おもに自然破壊や環境問題などのフォト・ルポルタージュに力を注ぐ。2002年、講談社出版文化賞第33回写真賞を受賞。
斎藤環(さいとうたまき) 1961年、岩手県生まれ。医学博士。爽風会佐々木病院診療部長。サブカルチャー全般を愛好。著書多数。
また、日販、トーハン、大阪屋からもご注文できます(JRC→鍬谷書店経由、または、JRC経由で、それぞれの取次に搬入可能です)。
首都圏,関西圏では、青山ブックセンター、ジュンク堂、リブロ、ブックファースト、三省堂書店、TSUTAYA、東京堂、紀伊国屋書店、文教堂、ブックストア談、ヴィレッジヴァンガードなどで販売しております。

 

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